2級管工事施工管理技士の過去問
令和4年度(2022年)前期
6 問2

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問題

2級 管工事施工管理技術検定試験 令和4年度(2022年)前期 6 問2 (訂正依頼・報告はこちら)

機器の据付けに関する記述のうち、適当でないものはどれか。
適当でないものは二つあるので、二つとも答えなさい。
  • 小型温水ボイラーをボイラー室内に設置する場合、ボイラー側面からボイラー室の壁面までの距離は、原則として、450mm以上とする。
  • 送風機やポンプのコンクリート基礎をあと施工する場合、当該コンクリート基礎は、ダボ鉄筋等で床スラブと一体化する。
  • ボイラー室内の燃料タンクに液体燃料を貯蔵する場合、当該燃料タンクからボイラー側面までの距離は、原則として、1.2m以上とする。
  • 飲料用給水タンクの直上に天井スラブの梁がある場合、当該タンク上面から梁下面までの距離は、300mm以上を標準とする。

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この過去問の解説 (1件)

01

機器の据付については機器の説明書や労働安全衛生法による規則などで定められています。選択肢が二つありますので、一つだけ選んでしまうなどケアレスミスとならないように注意しましょう。

選択肢1. 小型温水ボイラーをボイラー室内に設置する場合、ボイラー側面からボイラー室の壁面までの距離は、原則として、450mm以上とする。

この設問については、ボイラー及び圧力容器安全規則第3節20条に記載があります。ただし、例外としてボイラー胴体部分の内径が500㎜以下かつ長さが1000㎜以下のものについては300㎜以上とします。

選択肢2. 送風機やポンプのコンクリート基礎をあと施工する場合、当該コンクリート基礎は、ダボ鉄筋等で床スラブと一体化する。

ダボとは、石工事や木工事に使われる手法で、部材同士を釘を使わずに接合させるための凹凸をいいます。鉄筋で凹凸をつくり、床スラブと一体化させることで、設備の設置に安定性を得ることができます。

選択肢3. ボイラー室内の燃料タンクに液体燃料を貯蔵する場合、当該燃料タンクからボイラー側面までの距離は、原則として、1.2m以上とする。

適当ではありません

液体燃料貯蔵タンクからボイラー側面までの距離は、1.2mではなく2.0m以上とします。また、1.2mは固体燃料についての記載となります。(ただし、例外としてボイラーと燃料タンク間に適当な障壁を設けたり、防火措置を施してある場合は2.0m以上でなくても問題ありません。)

選択肢4. 飲料用給水タンクの直上に天井スラブの梁がある場合、当該タンク上面から梁下面までの距離は、300mm以上を標準とする。

適当ではありません

飲料用給水タンク内は適宜点検、洗浄をする必要がある為、天井スラブや梁(はり)がある場合は、その下面からタンク上面までの一定の距離を確保する必要があります300㎜ではなく、1000㎜(1m)が標準です。

(ちなみに一般男性の頭長が23㎝程度ですので、設問のように空間が300㎜が標準ですと、点検時には覗き込むので精一杯ですね。)

まとめ

一見すると専門的な内容で難しく感じるかもしれませんが、過去にも出題されたことのある問題ですので、類似した過去問題を解いていくと資格取得対策としてはいいと思います。

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