2級管工事施工管理技士の過去問
令和4年度(2022年)後期
1 問6
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問題
2級 管工事施工管理技術検定試験 令和4年度(2022年)後期 1 問6 (訂正依頼・報告はこちら)
鉄筋コンクリートの特性に関する記述のうち、適当でないものはどれか。
- 鉄筋コンクリート造は、剛性が低く振動による影響を受けやすい。
- 異形棒鋼は、丸鋼と比べてコンクリートとの付着力が大きい。
- コンクリートはアルカリ性のため、コンクリート中の鉄筋は錆びにくい。
- コンクリートと鉄筋の線膨張係数は、ほぼ等しい。
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この過去問の解説 (1件)
01
鉄筋コンクリートは管工事に関わらず土木工事や建築工事でも非常に多くの場面で使用されます。この問題は基礎的な知識として、覚えておきましょう。ただし、急ぎすぎて問題を読み落としたり勘違いで記入し間違えるなどの無いように、落ち着いて説きましょう。
適当ではありません。
鉄筋コンクリートは剛性が高く(硬く変形しにくい)、振動による影響を受けにくい(耐震性能が良い)です。なお、剛性を求めるにはヤング係数やひずみ度、荷重を算出あるいは計測する必要があります。
異形棒鋼とは、竹の節のように、等間隔に棒鋼の径が異なる鉄筋のことを指します。丸鋼と比較して表面積が大きいため、コンクリートとの付着力が大きく、コンクリート内でのずれが発生しにくい利点があり、鉄筋コンクリート施工時には一般的に異形棒鋼が使用されます。
コンクリートのpHは12-13を示し、非常に強いアルカリ性を示します。これはセメント材の中に含まれる骨材が水と反応し、水酸化カルシウムが生成されるためです。コンクリートに接している鉄筋がアルカリ性の膜に覆われて酸化反応を防ぐため、さびにくいといわれています。
ただし、不十分なコンクリートの充填や、鉄筋そのものに水が付着する状態での打設により錆が発生する恐れもあるため、十分に注意する必要があります。
線膨張係数とは、温度変化による物質の長さの変化を示す係数です。
セメントペースト、骨材、鉄筋の線膨張係数はそれぞれ10-20の-6乗、6-13の-6乗、12の-6乗とほぼ等しいです。そのため、鉄筋コンクリートとして施工するうえで引張強度と圧縮強度を補強しあい、強靭(きょうじん)な構造物とすることができます。
振動に関してはコンクリート造と鉄鋼造との比較をしたり、異形棒鋼と丸鋼の比較をしたりするなど、写真やイメージで問題が解けることもありますので、それぞれの単語を調べて写真や実物を見るなど、覚えやすいようにしていくと勉強もはかどると思います。
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