2級管工事施工管理技士の過去問
令和4年度(2022年)後期
4 問6

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問題

2級 管工事施工管理技術検定試験 令和4年度(2022年)後期 4 問6 (訂正依頼・報告はこちら)

配管及び配管附属品の施工に関する記述のうち、適当でないものはどれか。
  • 呼び径100の屋内横走り排水管の最小勾配は、1/200とする。
  • 排水トラップの封水深は、50mm以上100mm以下とする。
  • 便所の床下排水管は、一般的に、勾配を考慮して排水管を給水管より先に施工する。
  • 3階以上にわたる排水立て管には、各階ごとに満水試験継手を取り付ける。

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この過去問の解説 (1件)

01

配管の実際の施工に関する問題です。

配管設計段階や施工時における順序の決定など、深く知らずに施工してしまうと、大惨事になるため注意しましょう。

選択肢1. 呼び径100の屋内横走り排水管の最小勾配は、1/200とする。

適当ではありません

屋内横走り排水管とは、生活排水を流すために配置する横向きの排水管で、各階をつなぐ排水立て管に取り付けます。

下水道法施工令第8条の5により、最小勾配は1/200ではなく、1/100以上と記載があります。1/200では勾配が緩すぎて、排水が自然に流れずに管内に沈殿したり詰まってしまう恐れがあります。尚、呼び径が75mmの場合も最小勾配は1/100とします

選択肢2. 排水トラップの封水深は、50mm以上100mm以下とする。

封水とは、室内に排水管の悪臭や害虫が這い上がってくるのを防止するために、湾曲した管の中あるいは椀トラップ内に一定量貯めた水をいいます。深さが深すぎると排水することができなくなりますし、浅すぎると封水切れを引き起こしやすくなり、悪臭などの原因となってしまいます。

選択肢3. 便所の床下排水管は、一般的に、勾配を考慮して排水管を給水管より先に施工する。

給水管はあらかじめ水圧により浄水を送り込みますが、床下排水管は一般的に自然流下によるため、排水管の勾配が非常に重要となります。そのため、給水管より先に排水管を先に施工します。

選択肢4. 3階以上にわたる排水立て管には、各階ごとに満水試験継手を取り付ける。

3階以上の排水立て管には、満水試験継手(まんすいしけんつぎて)を取り付け、各階の配管に水漏れがないかをチェックするために満水試験を行えるようにします。この試験を各階施工完了時に行わなければ、引き渡し直前に満水試験で漏水が発覚し、後始末や配管施工のし直しはもちろん、引き渡し期限を超過したり材料が腐食するため注文のし直しなどのかなりの痛手を負います。

まとめ

排水管の最小勾配については過去にも何度も出題されていますが、何年か前の時は管径についての問いもありました。そのため、呼び径が100のものだけではなく、他のサイズの管径のものも説明ができるようにしておきましょう。また、他の設問についても実務的に重要な内容ですので、目を通しておきましょう。

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