2級管工事施工管理技士 過去問
令和7年度(2025年)前期
問52 (ユニットF 問4)
問題文
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問題
2級管工事施工管理技士試験 令和7年度(2025年)前期 問52(ユニットF 問4) (訂正依頼・報告はこちら)
- コーナーボルト工法の接合部には、フランジ用ガスケットを挿入しない。
- 送風機とダクトを接続するたわみ継手の両端のフランジ間隔は、150mm以上とする。
- 風量調整ダンパーを設ける場合は、原則として、気流が整流されたところに取り付ける。
- 防火区画を貫通するダクトと壁のすき間には、グラスウール保温材を充てんする。
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この過去問の解説 (2件)
01
施工管理法より、ダクトとその部品の施工に関する設問です。
誤りを2つ選びます。
誤りです。
コーナーボルト工法とは、角ダクトのフランジの四隅をボルト・ナットで固定することです。
しかしボルト・ナットだけではわずかなすき間から気体が漏れます。
したがってコーナーボルト工法であっても、フランジにガスケットを挟み、すき間を埋めます。
正しいです。
振動と騒音を抑制するたわみ継手(キャンバス継手)の長さ(両端のフランジ間隔)は150mm以上必要です。
短すぎると抑制効果が弱まってしまいます。
正しいです。
風量調整ダンパーは、送風機の直後や曲がり角の直後、ダクト径の拡大・縮小部を避けた直線部分に設けることが望ましいです。
誤りです。
グラスウールは300度の熱で収縮し無力化するので防火としては効果がありません。
防火区画を貫通するダクトと壁のすき間には、700度前後まで収縮しないロックウールを充てんします。
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02
ダクト及びダクト附属品の施工に関する問題です。
誤
コーナーボルト工法の接合部には、フランジ用ガスケットを挿入する。
共板フランジ工法は、ダクトの折り曲げ成形した共板フランジを、コーナー金具とフランジ押さえ金具を使い、4隅のボルト・ナットで接続する工法です。
ボルト・ナット(4隅部)、共板フランジ、コーナー金具、フランジ押さえ金具、ガスケット、シール材(4隅部)が、部材です。
スライドオンフランジ工法は、鋼板を成型加工し製作したフランジを、ダクトにスポット溶接し、コーナー金具、フランジ押さえ金具を使い、4隅のボルト・ナットで接続する工法です。
ボルト・ナット(4隅部)、スライドオンフランジ、コーナー金具、フランジ押さえ金具、ガスケット、シール材(4隅部)が、部材です。
正
問題文の内容通りです。
送風機の振動をダクトに伝えないためにたわみ継手を使います。
たわみ継手のフランジ間間隔は、内部圧力で大きく変化し、短いと防振効果が減少し、長すぎると垂れ下がりが起こるため、機器によりたわみ量を考慮して決定します。
送風機の番手と、たわみ継手の長さの標準値は、下表のようになります。
正
問題文の内容通りです。
風量調整ダンパーは、気流の整流されたところの設置します。
正確に調整するには、ダクト幅の8倍以上の直線部の後の整流部に設置します。
直線部が設けられない場合は、エルボ部に、ガイドベーンを設けます。
送風機が2台以上並列に設けられているときは、風量バランスが悪くなるため、ダンパーは、ダクトの合流後に取付けます。
誤
防火区画を貫通するダクトと壁のすき間には、モルタルやロックウール保温材などの不燃材料を充てんする。
防火区画、防火壁、防煙壁などを貫通するダクトは、そのすき間を、モルタルやロックウール保温材や他の不燃材料で埋めます。
貫通部に保温を施すときは、ロックウール保温材などの不燃材を使います。
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