ケアマネの過去問
平成24年度(第15回)
介護支援分野 問24

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問題

ケアマネジャー試験 平成24年度(第15回) 介護支援分野 問24 (訂正依頼・報告はこちら)

意思疎通が難しくなった認知症のAさん(75歳)は、夫(80歳)と二人で暮らしている。子供も親族もなく、妻の介護は夫一人で行っている。夫なりに工夫して介護しているが、おむつ交換や食事の介助がうまく行えていない。Aさんは最近寝ていることが多くなり、痩せてきている。夫は「妻の介護はできているから、今までどおり介護ベッドを借りるだけでいい」と頑なである。介護支援専門員の対応として、より適切なものはどれか。3つ選べ。
  • 現在の居宅サービス計画を継続して、夫が危機を自ら発見し、相談に来るまで待つ。
  • 夫に妻が最近痩せてきているという観察結果を伝え、まずは、その原因を明らかにするための受診を勧める。
  • 夫の努力を高く評価していることを伝えてねぎらうとともに、一人で頑張らず外部サービスの利用も考えるよう働きかけを行う。
  • 今後の生活をどのように考えているのか、夫婦二人の考えを聞く。
  • 受けるべき支援が受けられていない状況は虐待に当たるので、地域包括支援センターに通報する。

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この過去問の解説 (3件)

01

正解は2,3,4です。
認知症のAさんは75歳、夫も80歳とかなりの高齢です。
夫の頑なな態度からは、これまで自分が一人で妻の介護をしてきたという自負と共に、夫自身の認知機能の低下も疑う必要があるかもしれません。
そのような場合、夫が自ら検証して危機を発見することは困難であると考えられるため、1の対応は誤りです。
3,4のように共感的な態度で夫婦の信頼を得るように務めるとともに、2のように客観的にAさんが痩せてきていると伝え、原因を確かめて少しでも状態を良くしようと一緒に努力する態度は大切です。
5のように虐待であると通報するのは性急であり、夫の態度をさらに硬化させ、現状の介入すら困難になる危険性があります。

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02

1:夫は介護の専門家ではないため、自分では出来ているつもりでも介護が不十分な場合があります。
またリスクに自分で気づくことが出来ないことも考えられます。
専門家として支援が必要と判断したのであれば、アプローチ方法を工夫して適切な支援が行なえるようにするべきです。

5:妻の介護をがんばっている夫への配慮が必要です。夫の尊厳を傷つけないように、適切な支援が出来るようにもって行くことが必要です。
現状では虐待といえる状況ではなく、問題を大きくすることで夫の尊厳を傷つけることとなります。

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03

老老介護ということもあり、一人ですべての介護を行うのは限界がある。痩せてきていることから栄養状態の悪化も考えられるため、医師の診察が必要と思われる。ただ、夫なりに頑張っていることから、そこを評価し、二人での生活をこれからも続けていけるように話し合いながら提案をしていく必要がある。

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