ケアマネの過去問
平成24年度(第15回)
保健医療サービス分野 問30

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問題

ケアマネジャー試験 平成24年度(第15回) 保健医療サービス分野 問30 (訂正依頼・報告はこちら)

感染症について適切なものはどれか。3つ選べ。
  • 介護サービス利用者が肺結核で排菌していることが判明した場合、その感染リスクに応じて、介護者など接触者に対する健診が実施される。
  • 高齢者の下痢では、緩下剤による可能性もあるので、服薬状況などを確認する。
  • ノロウイルス感染者の便の処理の際は、マスクや手袋の装着の必要はないが、処理後にアルコールで手指をよく拭いておく。
  • 高齢者への肺炎球菌ワクチンは、接種後5年を経過しないと再接種できない。
  • 肝がんの90%以上は、アルコール性肝炎から進展する。

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この過去問の解説 (3件)

01

感染症についての問題です。

選択肢1. 介護サービス利用者が肺結核で排菌していることが判明した場合、その感染リスクに応じて、介護者など接触者に対する健診が実施される。

適切です。

選択肢2. 高齢者の下痢では、緩下剤による可能性もあるので、服薬状況などを確認する。

適切です。

選択肢3. ノロウイルス感染者の便の処理の際は、マスクや手袋の装着の必要はないが、処理後にアルコールで手指をよく拭いておく。

ノロウィルスは非常に感染力が強いウィルスであり、空気感染によって少しの量が体に入っただけで感染を起こします。
使い捨てのマスクとプラスチック手袋、ガウンを使用して処理を行い、処理後は次亜塩素酸ナトリム溶液に浸してウィルスが空気中に出ないようにします。

選択肢4. 高齢者への肺炎球菌ワクチンは、接種後5年を経過しないと再接種できない。

適切です。

選択肢5. 肝がんの90%以上は、アルコール性肝炎から進展する。

肝がんの原因のほとんどはB型肝炎とC型肝炎によるものです。

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02

解説は以下のとおりです。

選択肢1. 介護サービス利用者が肺結核で排菌していることが判明した場合、その感染リスクに応じて、介護者など接触者に対する健診が実施される。

適切です。

選択肢2. 高齢者の下痢では、緩下剤による可能性もあるので、服薬状況などを確認する。

適切です。

選択肢3. ノロウイルス感染者の便の処理の際は、マスクや手袋の装着の必要はないが、処理後にアルコールで手指をよく拭いておく。

便を処理するときにはガウン(エプロン)を着用し、自分の服等にウイルスが付着することを防ぎます。さらに、使い捨てのマスクとプラスチック手袋を着用し、周りを汚染させないように行います。
処理後、汚物、ガウン、マスク、手袋は市販の次亜塩素酸ナトリウム製品を塩素濃度1,000ppm(0.1%)に希釈したものに5~10分間浸します。その後、もう一度200ppm(0.02%)の次亜塩素酸ナトリウムで浸すようにします。

選択肢4. 高齢者への肺炎球菌ワクチンは、接種後5年を経過しないと再接種できない。

適切です。

選択肢5. 肝がんの90%以上は、アルコール性肝炎から進展する。

B型肝炎、C型肝炎から進展します。

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03

ノロウイルスは非常に感染力が強く、通常のアルコール消毒では死滅しません。
エプロンやトイレに少量付着した便の中に含まれる程度の微量のウイルスでも十分感染が成立しますので、きちんと防護策を取り、施設内に蔓延するのを防ぐ必要があります。

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