ケアマネの過去問
平成21年度(第12回)
保健医療サービス分野 問43

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問題

ケアマネジャー試験 平成21年度(第12回) 保健医療サービス分野 問43 (訂正依頼・報告はこちら)

認知機能に関して適切なものはどれか。3つ選べ。
  • 認知症の主症状は、認知機能障害及び判断能力の低下であり、これらは進行性である。
  • 認知症の症状を示す疾患には、脳腫瘍や正常圧水頭症のほか、甲状腺機能低下症などの全身性疾患もあるので、鑑別診断が重要である。
  • 幻覚、妄想、徘徊、不潔行為などは認知症の周辺症状と呼ばれ、行動心理障害による症状である。
  • Mini-Mental State Examination(MMSE)の結果のみで、認知症と判断することができる。
  • 自動車運転免許証の更新を受けようとする者で、更新期間満了日における年齢が65歳以上の者は、認知機能に関する検査を受けなければならない。

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この過去問の解説 (3件)

01

1. ICD-10(国際疾病分類第10版)にて認知症とは「通常、慢性あるいは進行性の脳疾患によって生じ、記憶、思考、見当識、理解、計算、学習、言語、判断など多数の高次大脳機能の障害からなる症候群」と定義されている。

2.認知症の症状を示す疾患には、脳腫瘍や正常圧水頭症、甲状腺機能低下症、脳炎、髄膜炎、進行麻痺、エイズ等の感染性疾患、ビタミン欠乏症等の内分泌代謝疾患、硬膜下血腫、脳腫瘍など様々な疾患によって生じる。

3.認知症の症状は、中核症状とBPSDに大別する。中核症状は認知症の診断・進行度を判断する目安となり、必ず出現する症状である。最も中心となる症状は、記憶障害と見当識障害、判断力の低下である。BPSDは、認知症の中核症状に伴い二次的に生じる症状で、幻視や幻聴、妄想、徘徊、抑うつ、暴言、暴力、睡眠障害、排泄障害、食行動障害などがある。

4.Mini-Mental State Examination(MMSE)とは11項目で構成される質問形式の認知症スクリーニング法である。これは認知症の有無や程度を明らかにするもので、診断はDSM-IV-TRを用いる。また、この結果だけで認知症と診断してはいけない。

5.認知機能に関する検査は、75歳以上に義務付けられている。

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02

1.設問の通りです。認知症の中核症状といわれるものであり、脳の器質的変化が原因で起こる症状の為、脳の変化によって症状が進行します。

2.設問の通りです。

3.設問の通りです。中核症状とは違い周囲の環境などによって大きく影響を受ける症状です。

4.認知機能の低下を判断することはできても、認知症と断定することはできません。臨床症状や画像診断などの検査とあわせて認知症の診断は行われます。

5.65歳以上ではなく、75歳以上です。

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03

4 Mini-Mental State Examination(MMSE)は認知症の疑いのある人のスクリーニングのひとつの方法であり、この結果だけで認知症と診断することはできません。
診断は、臨床症状や画像検査の所見などを加えて下されます。

5 自動車運転免許証の更新を受けようとする者で、更新期間満了日における年齢が75歳以上の者は、認知機能に関する検査を受けなければなりません。

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