ケアマネの過去問
平成28年度(第19回)
保健医療サービス分野 問37

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問題

ケアマネジャー試験 平成28年度(第19回) 保健医療サービス分野 問37 (訂正依頼・報告はこちら)

薬剤について、より適切なものはどれか。2つ選べ。
  • 肝機能が低下している場合は、薬剤の代謝速度が速くなる。
  • 口腔内で溶けるOD(Oral Disintegrant)錠は、口腔粘膜からそのまま吸収される薬剤である。
  • 薬剤は、主に便として排泄される。
  • 麻薬は、口渇の原因となり得る薬剤である。
  • 上半身を起こし、多めの水で薬を服用することが、食道潰瘍の予防につながる。

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この過去問の解説 (3件)

01

正解は、4、5です。

1.薬剤は肝臓で代謝されます。よって、肝機能が弱まると代謝速度は落ちます。

2.口腔粘膜から吸収される薬剤の種類は、舌下(舌下錠)と、頬と歯茎の間(口腔錠)があります。

3.薬剤は主に尿として排出されます。

4.その他、幻覚や倦怠感などの症状が出る可能性があります。

5.食道潰瘍は、胃内容物が逆流したり、薬が食道に停滞することで起こりえます。

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02

正解は、4、5です。

1:薬剤は肝臓で代謝されます。よって、肝機能が弱まると代謝速度は落ちます。腎機能や肝機能が低下している患者に薬物を投与する場合は, 薬の種類によって、患者一人一人に合った投与量を調節する必要があります。

2:口腔粘膜から吸収される薬剤の種類は、舌下(舌下錠)と、頬と歯茎の間(口腔錠)があります。

3:薬剤は主に尿として排出されます。

4:その他、幻覚や倦怠感などの症状が出る可能性があります。麻薬は、癌の疼痛コントロールのために使用される薬剤です。服薬によって口渇の原因となることがあります。手術の時に痛みを和らげるために、モルヒネなども使用します。

5:食道潰瘍とは薬剤や放射線、異物による粘膜の傷、逆流した胃液や十二指腸液、真菌(カビの一種)やウイルスによって食道の粘膜に強い炎症が起こして潰瘍をつくることがあります。
なぜ、多めの水で薬を服用した方が良いのか?理由は、少量の水で服用した場合、薬がすぐに胃に到達せず、食道でとどまってしまうことがあります。そのことによって食道壁に潰瘍を引き起こすことが考えられます。また起きた状態で服用する方が胃への到達時間は短くなり、胃への負担も少なくします。これらのことから、上体を起こした状態でかつ十分な量の水で服用することがとても重要です。また水以外で服用すると、薬の効き方を弱めることもあるので、水で服用することが大切です。

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03

正解は、4と5です。

4の麻薬は、癌の疼痛コントロールのために使用される薬剤です。服薬によって口渇の原因となることがあります。

5については、服薬によって食道潰瘍が起こることがあります。
これを予防するために、薬剤による影響が食道に及ぶことを防ぐことを目的に、上半身を起こして、多めの水で服薬することが勧められます。

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