ケアマネの過去問
平成28年度(第19回)
保健医療サービス分野 問41

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問題

ケアマネジャー試験 平成28年度(第19回) 保健医療サービス分野 問41 (訂正依頼・報告はこちら)

高齢者の特性について、より適切なものはどれか。3つ選べ。
  • 老年症候群に対しては、できる限り安静や臥床が必要である。
  • せん妄は、原因や誘因を取り除いても消失しない。
  • 体重減少、疲れやすい、身体活動レベルの低下、握力低下、歩行速度低下の5つの要素のうち、3つ以上あればフレイル(虚弱)と定義される。
  • サルコペニア(加齢性筋肉減少症)は、運動器全体の機能低下をきたすことがある。
  • 加齢により、最近の出来事に対する記憶が低下していくことが多い。

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この過去問の解説 (3件)

01

正解は3、4、5です。

1.老年症候群は、筋力低下や内臓機能低下など様々なものを言い、一つ一つが悪循環を引き起こします。必要以上に安静をすれば、それが進みます。

2.せん妄は認知症の周辺症状と異なり、要因が取り除かれれば、消失します。

3.これは問題文の通りとなります。

4.加齢や疾患により筋肉量が減少することで、全身の筋力低下および身体機能の低下が起こると考えられます。

5.逆にエピソード記憶、意味記憶、手続き記憶、プライミング記憶に種類分けされる長期記憶は保たれるといわれています。

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02

正解は、3・4・5です。

3は、フレイユとは日本老年医学会が提唱した高齢者の虚弱のことを言います。
 これは、体重減少、疲れやすい、身体活動レベルの低下、握力低下、歩行速度低下の5つの要素のうち、3つ以上あれば、定義されるものです。

4のサルコペニアは、進行性及び全身性の骨格筋量及び、骨格筋力の低下を特徴とする症候群です。
 これにより、運動器全体の機能が低下することがあります。

5は、加齢に伴い、一般的に短期記憶力が低下するとされています。

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03

正解は3、4、5です。

1:老年症候群は、筋力低下や内臓機能低下など様々なものを言い、一つ一つが悪循環を引き起こします。必要以上に安静にすると、逆にそれが進行してしまいます。老年症候群には加齢によって誰にでも起こる生理的老化と疾患や病気で起こる病的老化の2つに分類できます。


2:せん妄は突然発症し、数時間から数週間にわたり症状が継続します。睡眠障害や幻覚・妄想、見当識障害、情動・気分の障害、神経症状などがあります。また、せん妄は夜間に多いです。


3:加齢により心身が老い衰えた状態のことを言います。フレイルは体重減少、疲れやすい、身体活動レベルの低下、握力低下、歩行速度低下の5つの要素のうち、3つ以上あれば、定義されるものです。


4:サルコペニアとは、加齢や疾患により、筋肉量が減少することで、握力や下肢筋・体幹筋など全身の筋力低下が起こること。を言います。具体的には、歩くスピードが遅くなる、杖や手すりが必要になるなど、身体機能の低下によって起こること。を言います。


5:長期記憶は保たれるといわれています。エピソード記憶とは、個々の経験や体験のことを言います。意味記憶とは、一般的な知識などに関する記憶です。手続き記憶とは、「体が覚えている」状態のことです。具体的には、自転車の乗り方などがあります。

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