ケアマネの過去問 平成29年度（第20回） 保健医療サービスの知識等 問27

正解は1、3、4です。
1 起床時に起こる関節のこわばりは関節リウマチの特徴です。
2 脊柱管狭窄症は腰痛、下肢痛、しびれが起こります。
3 大腿骨頚部骨折は転倒が原因が最も多いです。
4 加齢黄斑変性症は、高齢者の重篤な視力障害の原因の一つです。
5 ノルウェー疥癬はダニの数が多く感染力が強いです。

正解：１、３、４

１：関節リウマチの特徴的な症状に、朝のこわばりがあり、１〜２時間こわばりが続くことがあります。

２：脊柱管狭窄症の症状として、腰痛・下肢痛・しびれ・間欠性跛行があります。

３：転倒により、大腿骨頸部骨折が起こりやすいです。高齢者が転倒すると、大腿骨頸部骨折を起こしやすいです。寝たきりの原因の一つに挙げられます。

４：設問の通りです。

５：通常疥癬のダニの数が数十匹以下であるのに比べ、ノルウェー疥癬はダニの数が100万〜200万匹と言われており、とても感染力が強いです。

正解は１、３、４です。

１．関節リウマチでは、朝の起床時に指のこわばりや屈曲のしにくさ等の症状がみられます。
また、関節炎や関節の変形なども特徴的な症状です。

２．脊柱管狭窄症では、腰痛、下肢痛、しびれが見られます。
また、立った状態や歩いているときに症状が出るのが特徴的です。

３．大腿骨頸部骨折の受傷原因として最も多いのは転倒です。
骨粗しょう症により骨の強度が弱くなると、強い衝撃を受けなくても骨折してしまうことがあります。

４．加齢黄斑変性症は、最悪な場合は失明に至る高齢者の重篤な視力障害の原因の一つです。

５．ノルウェー疥癬は、ヒゼンダニというダニが皮膚に寄生して生じる病気です。疥癬には「通常疥癬」と「角化型疥癬」があり、角化型疥癬は100万匹以上のヒゼンダニが寄生しており、強い感染力があります。

1、適切です。関節リウマチ患者の朝方の関節のこわばりは、一時間ほどに及ぶ事もあり、長時間続く事が特徴と言われています。

2、不適切です。腰痛や下肢痛、しびれは脊柱管狭窄症の方によく見られる症状です。また、ある程度の距離を歩くと足にしびれや痛みが出て、休むと治る「間欠性跛行」も特徴的な症状の一つです。

3、適切です。大腿骨骨折の主な原因は転倒です。骨折要因の一つとして骨粗しょう症の有無も挙げられます。

4、適切です。加齢黄斑変性症は発見しづらく、発症すると完璧に治すという事はできません。放置すれば失明等の危険性もある重篤な病気です。

5、不適切です。疥癬の原因となるヒゼンダニは、ノルウェー疥癬の場合、数百万匹と言われており、通常の疥癬より感染力が強いとされています。