ケアマネの過去問
令和2年度(第23回)
介護支援分野 問3
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問題
ケアマネジャー試験 令和2年度(第23回) 介護支援分野 問3 (訂正依頼・報告はこちら)
近年の高齢者や介護に関する状況の説明として適切なものはどれか。3つ選べ。
- 介護を要する高齢者を高齢者が介護する「老老介護」が増加している。
- 80代の親と50代の子が、ひきこもりなどの困難を抱えつつ社会的に孤立している「8050問題」が顕在化している。
- 育児と介護を同時に行う、いわゆる「ダブルケア」が問題となっている。
- 介護職員の離職率の増加が、「介護離職」として問題となっている。
- 人口の半数以上を55歳以上の者が占める集落を「限界集落」という。
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この過去問の解説 (3件)
01
同じく65歳以上の高齢者が介護している状態です。
平均寿命がのびて、深刻化しています。
2.〇 8050問題とは、80代の親が、
50代の子どもの生活を支える問題です。
2010年以降から発生しています。
3.〇 ダブルケアとは、子育てと介護が同時期に発生することです。
4.× 介護離職とは、家族を介護するために、
労働者が仕事を辞めることです。
介護職員の離職率の増加の問題とは言えません。
5.× 限界集落とは、過疎化などで人口の50%以上が
65歳以上の高齢者で占める集落のことです。
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02
正解は、1、2、3です。
1 ○
「老老介護」とは、
高齢の介護者が、
高齢の要介護者の介護を行うことを指します。
2016(平成28)年の国民生活基礎調査によると、
要介護者等と同居の主な介護者の年齢組合せ別の割合の年次推移は、
60 歳以上同士、65 歳以上同士、75 歳以上同士の組合せにおいて、
いずれも上昇傾向となっていました。
また、「80〜89歳」の要介護者等では、
「50〜59歳」の者が介護している割合が
32.9%で最も多くなっていました。
2 ○
「8050問題」は、80代になった親と、
いわゆる引きこもりが長期・高年齢化した
50代の子どもが、社会的に孤立し、
生活が立ち行かなくなってしまうという問題です。
3 ○
「ダブルケア」とは、晩婚化と高齢出産の増加を背景に、
育児と介護という複数のケアが存在することを指します。
4 ×
「介護離職」とは、家族等の介護をするために
離職することをいいます。
なお、平成22〜29年度の介護職員の離職率は16〜17%、
同時期の産業全体での離職率が14〜15%でした。
5 ×
「限界集落」とは、
人口の半数以上を65歳以上の者が占める集落をいいます。
55歳以上の者が人口の半数以上を占めた集落は、
準限界集落となります。
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03
2:適切です。「8050」問題は長期化しています。
3:適切です。ダブルケアの負担が大きい世帯は増加していくと考えられています。
4:不適切です。「介護離職」とは、家族を介護するために介護者が仕事を辞めることを指します。
5:不適切です。「限界集落」とは人口の半数以上を65歳以上のものが占める集落です。
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