ケアマネの過去問
令和2年度(第23回)
保健医療サービスの知識等 問29
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問題
ケアマネジャー試験 令和2年度(第23回) 保健医療サービスの知識等 問29 (訂正依頼・報告はこちら)
次の記述について正しいものはどれか。3つ選べ。
- 稽留(けいりゅう)熱では、急激な発熱と解熱を繰り返す。
- 心房細動では、心房の正常な収縮と拡張ができなくなる。
- 飲酒は、起立性低血圧の原因とはならない。
- ジャパン・コーマ・スケール(JCS)では、数値が大きいほど意識レベルが低い。
- 口すぼめ呼吸で息を吐くと、気管支内の圧力が高くなり、気管支の閉塞を防ぐ。
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この過去問の解説 (3件)
01
解説は以下のとおりです。
×
稽留(けいりゅう)熱は、高熱が上がりっぱなしで下がることがありません。
〇
心房細動とは、心房の動きが不規則になって、血液をうまく全身に送り出せなくなる病気です。不整脈の一種です。
×
起立性低血圧は、立っている時に血圧が下がり、脳に十分な血液が届かなくなります。アルコールを摂取すると、血管が拡張し、血圧がより低下するため起立性低血圧になりやすくなります。
◯
ジャパン・コーマ・スケール(JCS)は、日本で主に使用される意識障害の深度分類です。桁が多くなるほど重症です。
〇
口すぼめ呼吸は、鼻から息を吸った後、口をすぼめて長く息を吐く呼吸法です。口をすぼめて息を吐くと、気管支の内側に圧力がかかり、呼吸が遅くなっても、気管支のつぶれを防ぎながら空気を効率よく吐き出すことが出来ます。
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02
解説は以下のとおりです。
誤り。稽留(けいりゅう)熱は、1日のうちに体温の高低差が1℃以内である状態です。そのため、解熱するというのが間違いです。稽留熱の原因は腸チフス、肺炎、日本脳炎などです。
正答。心臓は正常な状態では1分間に60〜100回の規則的な動きをします。心房細動では、心房がおおよそ1分間に400〜600回も不規則に動きます。
誤り。起立性低血圧では立ち上がった直後にめまい、ふらつき、立ちくらみなどの症状が現れます。この症状は、入浴後、食後、飲酒後、排便後に現れやすいと言われています。そのため、飲酒も起立性低血圧の原因となります。
正答。ジャパンコマスケールは、Ⅰ刺激しないでも覚醒している状態(0.意識鮮明、1.見当識は保たれているが意識鮮明ではない、2.見当識障害がある、3.自分の名前・生年月日が言えない)、Ⅱ刺激すると覚醒する状態(10.普通の呼びかけで容易に開眼する、20.大きな声または身体を揺さぶることにより開眼する、30.痛みに刺激を加えつつ、呼びかけを続けると辛うじて開眼する)、Ⅲ刺激すると覚醒する状態(100.痛み刺激に対し、払いのけるような動作をする、200.痛み刺激で少し手足を動かしたり顔をしかめる、300.痛み刺激に全く反応しない)に分けられており、数値が大きいほど意識レベルが低くなります。
正答。口すぼめ呼吸は、鼻から息を吸ったあと、口をすぼめて息を吐き出す呼吸リハビリテーションの一つです。この方法を行うことで気管支の内側に圧力がかかり、気管支の潰れを防ぎ、効率よく息を吐き出すことができます。
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03
解説は以下のとおりです。
誤りです。稽留熱とは、1日の変動が1度以内で解熱せずに発熱が維持するものを指します。
正しいです。心房細胞とは、心房が震えて規則正しい収縮ができなくなる不整脈のことを指します。
誤りです。起立性低血圧は、急に立ち上がったときに血圧が低下するものです。ふらつき・めまい・眼前暗黒感・失神などがあります。
正しいです。ジャパン・コーマ・スケールでは、数字が大きいほど意識障害が重度であることをしめします。
正しいです。問題の通りです。口すぼめ呼吸で息を吐くと、気管支内の圧力が高くなり、気管支の閉塞を防ぎます。
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