ケアマネの過去問
令和4年度(第25回)
保健医療サービスの知識等 問1

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問題

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この過去問の解説 (3件)

01

高齢者はさまざまな疾患を複数持っていることが多いです。それぞれの特徴や対応を知ることによって、支援内容も変わってきます。

選択肢1. 狭心症では、前胸部の圧迫感が生じることはない。

不適切です。前胸部にも圧迫感が生じます。

選択肢2. 心不全による呼吸困難時には、起座位にすると症状が改善することがある。

適切です。起座位にすることで、呼吸が楽になるためです。

選択肢3. 慢性腎不全では、水分やカリウムの摂取量に注意する必要がある。

適切です。腎臓の機能が衰えているため、高カリウム血症などに注意しなければいけません。

選択肢4. 高齢者の糖尿病では、口渇、多飲多尿の症状が出現しにくい。

適切です。周囲の見守り等によって早期に気づくことが重要です。

選択肢5. 帯状疱疹は、細菌性感染症である。

不適切です。水痘・帯状疱疹ウイルスによって起こります。

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02

各疾患の特徴について問われています。

各選択肢については、以下のとおりです。

選択肢1. 狭心症では、前胸部の圧迫感が生じることはない。

誤り。狭心症では前胸部の圧迫感の他、胸痛、胸内苦悶感(喉が詰まる感覚や重いものを乗せられたような感覚)、左肩・左手への放散痛などが起こります。発作は数分~20分程度です。

選択肢2. 心不全による呼吸困難時には、起座位にすると症状が改善することがある。

正しい。心不全は心臓のポンプ機能が低下することで、血液のうっ滞を起こす病態です。起坐位をとることで、静脈還流が抑えられるため呼吸困難の症状軽減につながります。

選択肢3. 慢性腎不全では、水分やカリウムの摂取量に注意する必要がある。

正しい。慢性腎不全では、腎機能が低下しており、水分や電解質等が体内に貯留しやすいため、摂取量に注意する必要があります。

選択肢4. 高齢者の糖尿病では、口渇、多飲多尿の症状が出現しにくい。

正しい。高齢者は糖尿病の特異的な症状(口渇、多飲、多尿)に乏しいため、他の疾患から発見されることも多いです。

選択肢5. 帯状疱疹は、細菌性感染症である。

誤り。帯状疱疹の原因は細菌ではなく、水痘・帯状疱疹ウイルスです。

まとめ

高齢者は加齢に伴う心身機能の変化や免疫機能の低下等によって疾患を生じやすいです。

また、症状が典型的でないことも多いです。高齢者の疾患の特徴を確認し、理解を深めておきましょう。

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03

この問題は、5つの疾患の中から、正しい特徴を選ぶものです。正解は3つあり、それぞれの疾病の特徴に関する知識を持っていることが求められます。

選択肢1. 狭心症では、前胸部の圧迫感が生じることはない。

誤り。狭心症は、冠動脈の狭窄によって心臓に酸素や栄養を運ぶ血液が不足するため、心臓の痛みや圧迫感を引き起こします。

選択肢2. 心不全による呼吸困難時には、起座位にすると症状が改善することがある。

正しい。心不全によって肺に溜まった水分が原因で呼吸困難を引き起こす場合には、起座位にすることで重力によって水分が下へ流れやすくなり、呼吸が楽になる場合があります。

選択肢3. 慢性腎不全では、水分やカリウムの摂取量に注意する必要がある。

正しい。腎臓の機能が低下すると、余分な水分やカリウムが体内に蓄積されるため、適切な制限が必要とされます。

選択肢4. 高齢者の糖尿病では、口渇、多飲多尿の症状が出現しにくい。

正しい。高齢者の糖尿病患者は、一般的な糖尿病患者と比べて、症状があまり現れない場合があります。これは、高齢者の場合には症状がマスクされることが多いためであり、注意が必要です。

選択肢5. 帯状疱疹は、細菌性感染症である。

誤り。帯状疱疹は、水痘ウイルスが再活性化したものであり、細菌感染ではありません。

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