ケアマネの過去問
令和4年度(第25回)
保健医療サービスの知識等 問3

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問題

ケアマネジャー試験 令和4年度(第25回) 保健医療サービスの知識等 問3 (訂正依頼・報告はこちら)

次の記述のうち適切なものはどれか。3つ選べ。
  • 起立性低血圧は、降圧薬、利尿薬などの薬剤の使用も原因になる。
  • 加齢とともに血管の弾力が失われるため、収縮期血圧が低くなる傾向がある。
  • 橈骨(とうこつ)動脈で脈が触れない場合には、頸動脈や股動脈で脈拍をみる。
  • 重度の徐脈は、失神を伴うことがある。
  • 昏睡とは、刺激がないと眠ってしまう状態である。

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この過去問の解説 (3件)

01

高齢になると、最初は軽度の症状でもそこから重篤な病気に進行していくことが多いです。高血圧などからどのような病気に派生してしまうか、症状と病気の関係をおさえておきましょう。

選択肢1. 起立性低血圧は、降圧薬、利尿薬などの薬剤の使用も原因になる。

適切です。起立性低血圧では、急に立ち上がった際などに立ちくらみを起こします。高圧薬、利尿薬も原因の一つですので、起こる場合は医師との相談が重要です。

選択肢2. 加齢とともに血管の弾力が失われるため、収縮期血圧が低くなる傾向がある。

不適切です。収縮血圧は高くなり、拡張期血圧が低くなる傾向があります。

選択肢3. 橈骨(とうこつ)動脈で脈が触れない場合には、頸動脈や股動脈で脈拍をみる。

適切です。橈骨動脈、頸動脈、股動脈がどこにあるかを確認しておきましょう。

選択肢4. 重度の徐脈は、失神を伴うことがある。

適切です。そのため、治療が必要です。

選択肢5. 昏睡とは、刺激がないと眠ってしまう状態である。

不適切です。刺激を与えても反応がない状態です。

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02

高齢者の生理機能の変化から引き起こしやすい症状等について問われています。

各選択肢については、以下のとおりです。

選択肢1. 起立性低血圧は、降圧薬、利尿薬などの薬剤の使用も原因になる。

正しい。起立性低血圧の原因には、薬の他、自律神経障害(パーキンソン病、糖尿病等)、脱水などもあります。

選択肢2. 加齢とともに血管の弾力が失われるため、収縮期血圧が低くなる傾向がある。

誤り。加齢とともに血管の弾力が失われ、収縮期血圧は高くなる傾向があります。

選択肢3. 橈骨(とうこつ)動脈で脈が触れない場合には、頸動脈や股動脈で脈拍をみる。

正しい。橈骨(とうこつ)動脈で脈が触れない場合には、頸動脈や股動脈などより太い動脈で脈拍を確認するとよいです。

選択肢4. 重度の徐脈は、失神を伴うことがある。

正しい。重度の徐脈では十分な血流が脳に送り出されず、失神を伴うことがあります。

選択肢5. 昏睡とは、刺激がないと眠ってしまう状態である。

誤り。昏睡とは、外部からの刺激に反応がない状態を指します。刺激がないと眠ってしまう状態は傾眠です。

まとめ

高齢者の身体的機能の変化を踏まえながら、心身の状態を確認するようにしましょう。

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03

今回の問題では、起立性低血圧、徐脈、および脈が触れない状況について問われています。

選択肢1. 起立性低血圧は、降圧薬、利尿薬などの薬剤の使用も原因になる。

正しい。降圧薬や利尿薬の使用が起立性低血圧を引き起こすことがあります。これらの薬剤を使用している高齢者には、起立時に血圧が急激に下がる可能性があるため、注意が必要です。

選択肢2. 加齢とともに血管の弾力が失われるため、収縮期血圧が低くなる傾向がある。

誤り。加齢に伴って血管の弾力が失われることはあるものの、収縮期血圧が低くなる傾向があるとは限りません。

選択肢3. 橈骨(とうこつ)動脈で脈が触れない場合には、頸動脈や股動脈で脈拍をみる。

正しい。橈骨動脈で脈が触れない場合には、頸動脈や股動脈で脈拍を確認します。高齢者の場合、橈骨動脈の脈が触れにくくなることがあります。

選択肢4. 重度の徐脈は、失神を伴うことがある。

正しい。重度の徐脈は、脳への酸素供給が不足するため、失神を伴うことがあります。高齢者の場合、徐脈は突発的に発生することがあるため、早期の対応が必要です。

選択肢5. 昏睡とは、刺激がないと眠ってしまう状態である。

誤り。昏睡とは、深い意識障害の状態であり、刺激に反応しない状態を指します。ただ眠っている状態ではありません。

まとめ

起立性低血圧は、降圧薬や利尿薬の使用によって引き起こされることがあります。また、脈が触れない場合には、他の場所で脈拍を確認する必要があります。重度の徐脈は、時には失神を引き起こす可能性があるため、早期発見と治療が重要です。これらの問題について正確な知識を持っておくことは、ケアマネージャーとして必要不可欠なスキルの一部です。

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