ケアマネの過去問
令和4年度(第25回)
保健医療サービスの知識等 問4

このページは閲覧用ページです。
履歴を残すには、 「新しく出題する(ここをクリック)」 をご利用ください。

問題

ケアマネジャー試験 令和4年度(第25回) 保健医療サービスの知識等 問4 (訂正依頼・報告はこちら)

検査項目について適切なものはどれか。3つ選べ。
  • BMI( Body Mass Index )は、身長( m )を体重( kg )の2乗で除したものである。
  • 血清アルブミンの値は、高齢者の長期にわたる栄養状態をみる指標として有用である。
  • AST(GOT)・ALT(GPT)の値は、肝・胆道疾患の指標となる。
  • 血清クレアチニンの値は、腎機能の指標となる。
  • ヘモグロビンA1cの値は、過去1週間の平均的な血糖レベルを反映する。

次の問題へ

正解!素晴らしいです

残念...

この過去問の解説 (3件)

01

検査項目は多数あり覚えるのは大変ですが、介護支援専門員として実践を行う上で重要です。血液データを確認し、医師と支援内容について相談する場面もありますので、検査項目の中で特に重要となるものはおさえておきましょう。

選択肢1. BMI( Body Mass Index )は、身長( m )を体重( kg )の2乗で除したものである。

不適切です。BMIは、体重(kg)を身長(m)の2乗で除したものです。

選択肢2. 血清アルブミンの値は、高齢者の長期にわたる栄養状態をみる指標として有用である。

適切です。高齢者が低栄養になっていないか、他にも体重やBMIを注意して経過観察していく必要があります。

選択肢3. AST(GOT)・ALT(GPT)の値は、肝・胆道疾患の指標となる。

適切です。AST(GOT)・ALT(GPT)は肝臓の細胞に含まれている酵素です。

選択肢4. 血清クレアチニンの値は、腎機能の指標となる。

適切です。血清クレアチニンの他に尿素窒素(BUN)も腎機能の指標となることを覚えておきましょう。

選択肢5. ヘモグロビンA1cの値は、過去1週間の平均的な血糖レベルを反映する。

不適切です。過去1週間ではなく、過去1~2ヶ月の平均的な血糖レベルを反映します。

参考になった数61

02

出題されている検査項目は、高齢者の健康管理にあたって重要な項目であるため、それぞれ確認していきましょう。

選択肢1. BMI( Body Mass Index )は、身長( m )を体重( kg )の2乗で除したものである。

誤り。BMIは、体重( kg )身長( m )の2乗で除した(割った)ものです。18.5kg/m2未満は「やせ」、25kg/m2以上「肥満」です。

選択肢2. 血清アルブミンの値は、高齢者の長期にわたる栄養状態をみる指標として有用である。

正しい。血清アルブミンの値は、高齢者の長期にわたる栄養状態をみる指標です。加齢とともに減少しやすいです。

選択肢3. AST(GOT)・ALT(GPT)の値は、肝・胆道疾患の指標となる。

正しい。AST(GOT)・ALT(GPT)の値は、肝・胆道疾患の指標です。

選択肢4. 血清クレアチニンの値は、腎機能の指標となる。

正しい。血清クレアチニンの値は、腎機能の指標になります。高値であると腎炎や腎不全等が疑われ、低値であると筋疾患や尿崩症等の可能性があります、

選択肢5. ヘモグロビンA1cの値は、過去1週間の平均的な血糖レベルを反映する。

誤り。ヘモグロビンA1cの値は、過去1~2か月の平均的な血糖レベルを反映します。

まとめ

この他にも、虚血性心疾患に関連するHDLコレステロールや感染症や膠原病の指標で炎症をみるCRP等についても確認しておきましょう。

参考になった数23

03

高齢者の健康管理には、特に定期的な健康診断が不可欠です。健康診断では、身体検査や血液検査、尿検査などが行われ、様々な指標から健康状態を判断します。今回の問題では、検査項目についての正誤判定が求められています。

選択肢1. BMI( Body Mass Index )は、身長( m )を体重( kg )の2乗で除したものである。

誤り。BMIは、体重を身長の2乗で割ることによって計算されます。また、BMIはあくまで一つの指標であり、体格や筋肉量などの個人差を考慮する必要があります。

選択肢2. 血清アルブミンの値は、高齢者の長期にわたる栄養状態をみる指標として有用である。

正しい。アルブミンは、肝臓で合成され、筋肉や臓器の修復や代謝に必要なたんぱく質の一種であり、体内に不足すると、栄養不良や消耗性疾患などが疑われます。

選択肢3. AST(GOT)・ALT(GPT)の値は、肝・胆道疾患の指標となる。

正しい。ASTは、主に肝臓、心臓、筋肉、脳などに存在し、ALTは、主に肝臓に存在します。肝臓に障害があると、AST・ALTの値が高くなります。

選択肢4. 血清クレアチニンの値は、腎機能の指標となる。

正しい。クレアチニンは、筋肉から生成される物質であり、腎臓でろ過されます。腎機能が低下すると、クレアチニンの排泄が遅れ、血中濃度が上昇します。

選択肢5. ヘモグロビンA1cの値は、過去1週間の平均的な血糖レベルを反映する。

誤り。ヘモグロビンA1cの値は、実際には過去2〜3か月間の血糖コントロールを反映するものです。過去1週間の血糖値を反映するのは、別の血液検査である血糖値の測定値です。

まとめ

健康診断では、様々な検査項目が含まれますが、その中でもBMI、血清アルブミン、AST・ALT、血清クレアチニン、ヘモグロビンA1cは、高齢者の健康状態を把握するために特に重要な検査項目のひとつです。それぞれの検査項目について、正しい理解を持って健康管理に役立てましょう。

参考になった数15