ケアマネの過去問
令和4年度(第25回)
保健医療サービスの知識等 問6

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この過去問の解説 (3件)

01

口腔環境やケアに関しては、そこからどのような病気に派生するのかおさえておく必要があります。特に、誤嚥性肺炎の原因になるということや誤嚥性肺炎の特徴なども含めて確認しておきましょう。

選択肢1. 味覚は、舌や口蓋等にある味蕾(みらい)が刺激されて起こる。

適切です。利用者の味覚の低下についても気をつけていくことが重要です。

選択肢2. 誤嚥とは、飲食物や唾液、胃の内容物が気管内に入ることをいう。

適切です。特に高齢者は誤嚥性肺炎になることが多いですので、誤嚥や口腔内を清潔に保つことが重要です。

選択肢3. 薬のPTP包装シート(プラスチックにアルミなどを貼り付けたもの)を誤って飲み込んだ場合、排泄されるため心配はない。

不適切です。誤って飲んでしまう可能性のある利用者には、あらかじめ小皿に出しておくなどの支援が必要でう。

選択肢4. 認知症と口腔環境とは、無関係である。

不適切です。よく噛んで食べるということは認知症予防にもつながります。よく噛んで食べるためには、自分の歯や入れ歯が適していることが重要です。そのことからも認知症と口腔環境には関係があります。

選択肢5. 口腔内・口腔周囲を動かすことは、オーラルフレイル予防につながる。

適切です。オーラルフレイルとは、加齢により噛むなどの能力が低下することです。他者と喋ることや口腔体操が予防につながります。

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02

本問題は、介護に必要な知識や技術についての問題です。味覚についての記述や誤嚥、口腔環境、口腔フレイル予防などは、保健医療サービスの知識等でよく出題されるポイントです。

選択肢1. 味覚は、舌や口蓋等にある味蕾(みらい)が刺激されて起こる。

正しい。味覚は、舌や口蓋などにある味蕾が刺激されて感じるものであり、健康な人は5つの基本的な味覚(甘味、塩味、酸味、苦味、うま味)を感じることができます。

選択肢2. 誤嚥とは、飲食物や唾液、胃の内容物が気管内に入ることをいう。

正しい。誤嚥とは、誤って飲み込んだ飲食物や唾液、胃の内容物などが気管内に入ることを指します。誤嚥による肺炎などの合併症を予防するため、食事中には姿勢を正し、ゆっくりと咀嚼し、飲み込む際には意識的に喉を使って飲み込むように心がける必要があります。

選択肢3. 薬のPTP包装シート(プラスチックにアルミなどを貼り付けたもの)を誤って飲み込んだ場合、排泄されるため心配はない。

誤り。薬のPTP包装シートを誤って飲み込んだ場合、病院で検査を受ける必要があります。PTP包装シートは消化されないため、腸内に留まる可能性があります。

選択肢4. 認知症と口腔環境とは、無関係である。

誤り。認知症は、認知機能の低下を伴う疾患であり、口腔環境とは関係があります。認知症の進行に伴い、口腔内の清掃や歯磨きができなくなり、口臭や口内炎、歯周病、虫歯などの口腔トラブルが起こりやすくなります。

選択肢5. 口腔内・口腔周囲を動かすことは、オーラルフレイル予防につながる。

正しい。口腔内・口腔周囲を動かすことは、オーラルフレイル予防につながります。オーラルフレイルとは、口腔機能が低下し、栄養摂取や生活活動に支障をきたす状態のことです。口腔内・口腔周囲を動かすことで、歯や歯茎の健康維持、嚥下機能の改善、舌や唇の筋力強化などが期待できます。

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03

口腔機能や口腔ケアに関する問題です。口腔は様々な機能を持っている一方で、細菌などが繁殖しやすい場所であるため、口腔ケアなどによる清潔保持が大切です。

各選択肢については、以下のとおりです。

選択肢1. 味覚は、舌や口蓋等にある味蕾(みらい)が刺激されて起こる。

正しい。味覚は、舌や口蓋等にある味蕾(みらい)が刺激されて起こります。高齢者では加齢による味覚機能の低下がみられやすいです。

選択肢2. 誤嚥とは、飲食物や唾液、胃の内容物が気管内に入ることをいう。

正しい。誤嚥とは、飲食物や唾液、胃の内容物が気管内に入ることです。肺炎の原因として誤嚥性肺炎が多く、その予防が大切です。

選択肢3. 薬のPTP包装シート(プラスチックにアルミなどを貼り付けたもの)を誤って飲み込んだ場合、排泄されるため心配はない。

誤り。薬のPTP包装シートを誤って飲み込んだ場合、そのまま排せつされることもありますが、PTPシートの角などで消化器官を傷つけたり、ひどい場合は穴を空けてしまうことがあり危険です。

選択肢4. 認知症と口腔環境とは、無関係である。

誤り。咀嚼することで脳は活性化され認知症予防につながります。口腔環境を整えることで、咀嚼機能を維持し、認知機能や運動機能の維持につながります。

選択肢5. 口腔内・口腔周囲を動かすことは、オーラルフレイル予防につながる。

正しい。口腔内・口腔周囲を動かすことで、口腔周辺の筋肉の刺激になったり、唾液が分泌されるなど、口腔機能が活性化されます。

まとめ

口腔機能には咀嚼、嚥下、発音、呼吸があります。口腔ケアを行うことで、それぞれの機能の維持を図りましょう。

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