ケアマネジャー(介護支援専門員) 過去問
令和5年度(第26回)
問29 (保健医療サービスの知識等 問4)
問題文
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問題
ケアマネジャー試験 令和5年度(第26回) 問29(保健医療サービスの知識等 問4) (訂正依頼・報告はこちら)
- しびれや麻痺は、原因となる。
- 細菌感染の原因となる。
- 寝たきりになると腹部にできやすい。
- 予防方法の一つに、栄養管理がある。
- 寝返りができない人に、体位変換は不要である。
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この過去問の解説 (3件)
01
褥瘡は、体重などにより圧迫された部分の血流が滞ることで皮膚の一部に傷などが生じたものです。
しびれや麻痺があると、長時間皮膚が圧迫されて血流が滞った際に感じる違和感を察知しにくくなるため、褥瘡の原因となるといえますので、
これは適切であると考えられます。
表皮が剥がれた褥瘡は、細菌が感染しやすい状態といえますので、
これは適切であると考えられます。
寝たきりになると、仰臥位ですごすことが多く、
より体重がかかる背部に褥瘡ができやすくなります。
低栄養により皮膚が脆弱化し、褥瘡を生じやすくなることから、栄養管理は予防方法の一つといえますので、
これは適切であると考えられます。
寝返りができない場合には、同一部位に長時間圧がかかりやすく、褥瘡発生のリスクが高まりますので、
体位変換が必要であるといえます。
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02
利用者の褥瘡に対するケアについて問われています。褥瘡はできる前からの予防が重要です。
適切です。しびれや麻痺により、発赤等違和感の段階での発見が遅くなり、褥瘡となってしまうことがあります。
適切です。褥瘡部分から菌が入ることによって細菌感染となる可能性があります。
不適切です。腹部ではなく、背中や臀部にできやすいです。
適切です。また、栄養不足を改善することによって褥瘡の改善に効果があります。
不適切です。同じ体位でいることにより、身体の下になっている部分に褥瘡ができやすいため、こまめに体位交換を行う必要があります。
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03
褥瘡予防・管理の基本は以下の5要素に集約されます。
・体圧分散(体位変換・寝具の工夫)
・スキンケア(皮膚の清潔・保湿)
・栄養管理(低栄養の改善)
・感染予防
・早期発見・継続的観察
しびれや麻痺があると、圧迫による違和感や痛みに気づきにくくなるため、自発的な体位変換が行われず、血流障害が長時間持続することになります。このため、神経障害は褥瘡の重大なリスク因子の一つとされています。
褥瘡部位は皮膚のバリア機能が損なわれており、非常に感染しやすい状態です。特に、壊死組織や滲出液がある場合、細菌繁殖の温床となりやすく、重症化すれば蜂窩織炎や敗血症へ進行することもあります。そのため、創部の衛生管理と感染予防は褥瘡ケアにおいて不可欠です。
寝たきりの状態で多い体位は仰臥位(あおむけ)であり、褥瘡が生じやすいのは、以下のような骨突出部位です。
・仙骨部
・尾骨部
・踵(かかと)
・肩甲骨部
・肘部
腹部は圧迫の影響を受けにくく、褥瘡の好発部位とはいえません。
栄養状態は褥瘡の発生・治癒に密接に関わっています。低アルブミン血症(低たんぱく血症)やビタミン・亜鉛不足があると、皮膚の再生能力が低下し、褥瘡が生じやすくなります。したがって、適切なエネルギー・たんぱく質・微量栄養素の補給は、予防と治癒促進の両面で重要です。
むしろ寝返りができない人ほど、体位変換が必要不可欠です。2時間ごとの体位変換は、褥瘡予防の基本的なケアです。また、エアマットや体圧分散寝具の導入も併用することで、皮膚への持続的な圧迫を軽減することができます。
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