ケアマネジャー(介護支援専門員) 過去問
令和5年度(第26回)
問30 (保健医療サービスの知識等 問5)
問題文
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問題
ケアマネジャー試験 令和5年度(第26回) 問30(保健医療サービスの知識等 問5) (訂正依頼・報告はこちら)
- 多職種が連携して行う。
- 高齢者のケアは、リハビリテーション後置主義にのっとっている。
- 運動に伴って低血糖発作が起こることがある。
- 急性期病床は、急性期リハビリテーションの提供の場である。
- 回復が見込めない要介護高齢者に対しては、実施しない。
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この過去問の解説 (3件)
01
一般にリハビリテーションというと、
病院や診療所などで実施される理学療法や作業療法である医学的リハビリテーションを指すことが多いです。
リハビリテーションは、理学療法士や作業療法士のほか、
言語聴覚士、医師、看護師など、多職種が連携して行いますので、
これは適切であると考えられます。
高齢者のケアは、できる限り早い段階から適切なリハビリテーションを提供する必要があるという、リハビリテーション前置主義にのっとっています。
運動により筋収縮が起こり、血液中の糖分を消費し、低血糖発作が起こることがあるといえますので、
これは適切であると考えられます。
急性期病床は、重点的に高密度な医療を提供する場で、
筋力低下や関節拘縮の予防など、急性期リハビリテーションの提供の場であるといえますので、
これは適切であると考えられます。
回復が見込めない要介護高齢者に対しては、
関節拘縮や筋力の低下を予防するためのリハビリテーションを実施します。
リハビリテーションは、医学的,社会的,教育的,職業的手段を組み合わせるなどして、
障がいを持つ者の機能的能力を可能な最高レベルになるように働きかけることをいいます。
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02
リハビリテーションは、病院で行うものの他に、介護保険施設に通所や入所して行うものもあります。それぞれの機関の目的等を確認しておきましょう。
適切です。理学療法士・作業療法士が代表的ですが、医師や看護師も連携して行います。
不適切です。後置主義ではなく、前置主義にのっとっています。
適切です。運動をする際は、利用者の体調観察が重要です。
適切です。急性期リハビリテーションが終わると、回復期や維持期等のリハビリテーション段階に移行します。
不適切です。リハビリテーションは回復目的のみではなく、身体機能低下の軽減も目的としています。
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03
リハビリテーションとは「機能回復」にとどまらず、生活再建・社会参加を支える包括的な支援です。高齢者ケアにおいては、早期介入・多職種連携・生活機能支援が基本方針となります。
リハビリテーションは多職種協働による包括的支援であり、理学療法士(PT)・作業療法士(OT)・言語聴覚士(ST)・医師・看護師・介護職・栄養士・ソーシャルワーカーなどが連携して行います。個々の専門職が機能を補い合いながら、身体機能だけでなく生活機能の回復・維持・再構築を目指すことがリハビリテーションの本質です。
高齢者のケアは、むしろ「リハビリテーション前置主義」が原則です。これは、「状態が安定してからリハビリを行う」のではなく、「できる限り早期からリハビリを導入することで、廃用症候群やADL低下を予防する」という考え方です。特に急性期の早期離床・早期介入の効果は多くの研究で裏付けられており、高齢者医療・介護における基本的方針となっています。
運動により筋肉が血糖を消費するため、糖尿病の方では低血糖を起こすリスクがあります。特にインスリンや血糖降下薬を使用している方においては注意が必要で、運動前後の血糖チェックや適切な補食などの対応が求められます。
近年の医療では、急性期の早期リハビリテーションが非常に重視されています。例えば、脳卒中や大腿骨骨折などの入院直後から、筋力低下・拘縮・誤嚥・廃用を防ぐために積極的なリハビリが行われます。急性期病床でも、リハビリ専門職が介入する体制が整備されていることが一般的です。
たとえ機能回復が見込めない場合でも、リハビリテーションの目的は残存機能の維持・低下予防・生活の質の向上にあります。このような場合には「維持的リハビリテーション」や「生活リハビリ」といった形で、廃用症候群の予防・関節拘縮の回避・安全な移動支援などが重視されます。回復が見込めない=不要、という考え方は、リハビリの本来の意義から逸脱した誤解です。
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