ケアマネの過去問
令和5年度(第26回)
保健医療サービスの知識等 問7

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問題

ケアマネジャー試験 令和5年度(第26回) 保健医療サービスの知識等 問7 (訂正依頼・報告はこちら)

次の記述のうち、より適切なものはどれか。3つ選べ。
  • 高齢者は、急激な環境の変化があっても、環境への適応力は高い。
  • せん妄の有病率は、年齢とともに上昇する。
  • せん妄については、その発症に至ったきっかけで除去可能な要因がないか検討する。
  • 身体疾患の治療薬の中には、うつなどの精神症状を引き起こすものがある。
  • 統合失調症の陰性症状とは、妄想や幻覚をいう。

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この過去問の解説 (2件)

01

ケアマネジメントの対象者は、体調に変化をきたしやすい状況にあるため、

身体的な特徴や疾患についての理解が必要となります。

選択肢1. 高齢者は、急激な環境の変化があっても、環境への適応力は高い。

高齢者は、身体の内部環境の恒常性を維持する機能が低下しているため、

急激な環境の変化に対する適応力は低いものと考えられます。

選択肢2. せん妄の有病率は、年齢とともに上昇する。

せん妄は、急性、一過性に経過し、軽度から中等度の意識レベルの低下があり、

様々な認知機能障害や精神症状がみられます。

 

せん妄の有病率は、年齢とともに上昇するといわれていますので、

これは適切であると考えられます。

選択肢3. せん妄については、その発症に至ったきっかけで除去可能な要因がないか検討する。

発症に至ったきっかけで除去可能な要因がないか検討することは、ケアによる介入が可能となりますので、

適切であると考えられます。

選択肢4. 身体疾患の治療薬の中には、うつなどの精神症状を引き起こすものがある。

身体疾患の治療薬の中には、うつなどの精神症状を引き起こすものがありますので、

これは適切であると考えられます。

選択肢5. 統合失調症の陰性症状とは、妄想や幻覚をいう。

統合失調症の陰性症状には、抑うつや無気力、倦怠感などがあります。

 

妄想や幻覚は、陽性症状に含まれます。

まとめ

せん妄の発症には、

高齢であることなどの準備因子、

全身状態をはじめとする直接因子、

環境の変化などの誘発因子の、

3つの因子が関与しているとされています。

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02

高齢者の精神症状について問われています。症状が出た場合は、医療機関への受診だけではなく介護支援専門員として症状が出た原因などを検討することで良い支援に繋がることがあります。

選択肢1. 高齢者は、急激な環境の変化があっても、環境への適応力は高い。

不適切です。環境の変化によって認知症の進行などが見られることがあります。

選択肢2. せん妄の有病率は、年齢とともに上昇する。

適切です。記述の通りです。

選択肢3. せん妄については、その発症に至ったきっかけで除去可能な要因がないか検討する。

適切です。せん妄の発症の理由などを知ることによって、適切な支援を行うことができたり、症状が良くなったりすることがあります。

選択肢4. 身体疾患の治療薬の中には、うつなどの精神症状を引き起こすものがある。

適切です。身体疾患の治療薬であっても副作用等によって精神症状を引き起こすことがあります。

選択肢5. 統合失調症の陰性症状とは、妄想や幻覚をいう。

不適切です。妄想や幻覚は陽性症状です。

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