ケアマネジャー(介護支援専門員) 過去問
令和5年度(第26回)
問38 (保健医療サービスの知識等 問13)

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問題

ケアマネジャー試験 令和5年度(第26回) 問38(保健医療サービスの知識等 問13) (訂正依頼・報告はこちら)

高齢者に起こりやすい急変や急変時の対応について適切なものはどれか。3つ選べ。
  • 衣類の下の皮膚をやけどしたときは、衣類を脱がしてから冷やすようにする。
  • 異物のどに詰まらせたときは、前かがみにさせて背中を強く叩くと排出することがある。
  • 心肺蘇生時の胸骨圧迫は、1分間に60回を目安に行う。
  • 寝たきりの高齢者が嘔吐した場合には、側臥位にする方がよい。
  • せん妄の原因の一つに薬剤の投与がある。

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この過去問の解説 (3件)

01

高齢者は身体機能の低下などにより、症状が現れにくく、体調が急変しやすい状況にあります。

選択肢1. 衣類の下の皮膚をやけどしたときは、衣類を脱がしてから冷やすようにする。

衣類の下の皮膚をやけどしたときは、やけどの悪化などを予防するため、

衣類の上から冷やすようにします。

選択肢2. 異物のどに詰まらせたときは、前かがみにさせて背中を強く叩くと排出することがある。

異物をのどに詰まらせたときは、前かがみにさせて背中を強く叩くと排出することがあるので、

これは適切であると考えられます。

選択肢3. 心肺蘇生時の胸骨圧迫は、1分間に60回を目安に行う。

心肺蘇生時の胸骨圧迫は、1分間に100〜120回を目安に行います。

選択肢4. 寝たきりの高齢者が嘔吐した場合には、側臥位にする方がよい。

寝たきりの高齢者が嘔吐した場合には、吐物による気道閉塞を予防するため、側臥位にする方がよいので、

これは適切であると考えられます。

選択肢5. せん妄の原因の一つに薬剤の投与がある。

せん妄は、脳の機能の乱れに伴う精神機能の障害です。

 

その原因は、疾患などのほか、薬剤の投与がありますので、

これは適切であると考えられます。

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02

急変が起こった際は、適切な対応をとる必要があります。介護支援専門員としては、普段から利用者の緊急時の連絡先等を整備しておくことが重要です。

選択肢1. 衣類の下の皮膚をやけどしたときは、衣類を脱がしてから冷やすようにする。

不適切です。衣類を脱がせるよりも早急に冷やすことが必要です。

選択肢2. 異物のどに詰まらせたときは、前かがみにさせて背中を強く叩くと排出することがある。

適切です。記述の通りです。

選択肢3. 心肺蘇生時の胸骨圧迫は、1分間に60回を目安に行う。

不適切です。60回ではなく、100~120回を目安に行います。

選択肢4. 寝たきりの高齢者が嘔吐した場合には、側臥位にする方がよい。

適切です。仰向けにするのではなく、側臥位にして洗面器等を横に置いておきます。

選択肢5. せん妄の原因の一つに薬剤の投与がある。

適切です。薬剤の副作用等の理由でせん妄になることがあります。

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03

高齢者は、加齢に伴う身体機能の低下により、自覚症状が現れにくいことがあります。そのため、体調が急変しやすく、早期発見と的確な対応がとても重要です。

選択肢1. 衣類の下の皮膚をやけどしたときは、衣類を脱がしてから冷やすようにする。

やけどした部位に衣類が重なっている場合、無理に衣類を脱がすと皮膚がさらに傷つく恐れがあります。そのため、衣類が皮膚にくっついている場合は、衣類の上から冷やすようにします。

選択肢2. 異物のどに詰まらせたときは、前かがみにさせて背中を強く叩くと排出することがある。

異物がのどに詰まった際には、前かがみにさせて背部を叩打(はいだ)することで、異物が排出されることがあります。これは「背部叩打法」と呼ばれる、応急手当の基本的な方法です。

選択肢3. 心肺蘇生時の胸骨圧迫は、1分間に60回を目安に行う。

胸骨圧迫は、1分間に100〜120回のテンポで行うのが正しい方法です。60回では圧迫の回数が足りず、十分な血流を確保できません。

選択肢4. 寝たきりの高齢者が嘔吐した場合には、側臥位にする方がよい。

仰向けのままで嘔吐すると、吐物が気道に詰まって窒息するリスクがあります。そのため、嘔吐時にはからだを横向き(側臥位)にして、誤嚥や窒息を防ぐことが大切です。

選択肢5. せん妄の原因の一つに薬剤の投与がある。

せん妄は、意識や思考、注意力が一時的に混乱する状態で、高齢者に多く見られます。原因としては、感染・脱水・環境の変化のほか、薬剤(特に睡眠薬や向精神薬、抗コリン薬など)の影響も重要です。

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