ケアマネジャー(介護支援専門員) 過去問
令和6年度(第27回)
問2 (介護支援分野 問2)

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問題

ケアマネジャー(介護支援専門員)試験 令和6年度(第27回) 問2(介護支援分野 問2) (訂正依頼・報告はこちら)

2021(令和3)年度末における全国の要介護(要支援)認定者数の状況として正しいものはどれか。2つ選べ。
  • 要介護(要支援)認定者のうち、第2号被保険者の占める割合は、30%を超えている。
  • 第1号被保険者に占める要介護(要支援)認定者の割合は、40%を超えている。
  • 85歳以上の被保険者のうち、要介護(要支援)認定者の占める割合は、50%を超えている。
  • 要介護(要支援)認定者数は、男性より女性の方が多い。
  • 要介護(要支援)状態区分別でみると、認定者数が最も多いのは、要介護5である。

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この過去問の解説 (3件)

01

全国の要介護(要支援)認定者の状況については厚生労働省から発表されている介護保険事業状況報告(年報)によって確認できます。その内容から正誤を問う問題です。

選択肢1. 要介護(要支援)認定者のうち、第2号被保険者の占める割合は、30%を超えている。

誤り

要介護(要支援)認定者に占める第2号被保険者の割合はおよそ1.8%です。(全認定者数6818244人に対して129740人でした。)

 

選択肢2. 第1号被保険者に占める要介護(要支援)認定者の割合は、40%を超えている。

誤り

第1号被保険者数35886884人に対して要介護(要支援)認定者数は6765995人となっており、約18.8%となります。

選択肢3. 85歳以上の被保険者のうち、要介護(要支援)認定者の占める割合は、50%を超えている。

正しい

85歳以上の被保険者数6391916人に対して要介護(要支援)認定者数3757594人となっており、約58.7%となっています。

選択肢4. 要介護(要支援)認定者数は、男性より女性の方が多い。

正しい

男性の要介護(要支援)認定者数は2186640人、女性の要介護(要支援)認定者数は4709095人です。

選択肢5. 要介護(要支援)状態区分別でみると、認定者数が最も多いのは、要介護5である。

誤り

要介護5の認定者数は586039人です。最も人数が多いのは要介護1の認定者で1429433人となっています。

まとめ

試験実施の前年度末のデータを押さえておくと試験対策に役立ちます。また、過去3年ほどのデータがあれば増減の傾向なども理解できるのではないでしょうか。過去問にあたりながら過去データと比較するとよいでしょう。

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02

介護保険制度の利用者は年々増加しており、

特に85歳以上では介護が必要な人が半数を超えています。
全体では、認定者数は女性の方が多く、

要介護度が重い人よりも軽い人の方が多い傾向にあります。
また、40~64歳の第2号被保険者の割合は少なく、

介護が必要な人の中心は高齢者層となっています。

選択肢1. 要介護(要支援)認定者のうち、第2号被保険者の占める割合は、30%を超えている。

【誤り】

「要介護(要支援)認定者のうち、

第2号被保険者の占める割合は、30%を超えている。」

第2号被保険者とは、40歳から64歳までの医療保険加入者です。

この年代で介護が必要になるのは、

加齢による病気などに限定されており、

要介護認定者全体に占める割合は1割程度です。
30%を超えることはないため、この選択肢は正しくありません。

選択肢2. 第1号被保険者に占める要介護(要支援)認定者の割合は、40%を超えている。

【誤り】

「第1号被保険者に占める要介護(要支援)認定者の割合は、

40%を超えている。」

第1号被保険者は65歳以上の人です。

このうち、要介護または要支援の認定を受けている人は年々増えてはいますが、

全体の約20%程度です。
40%を超えているというのは事実と合いません。

選択肢3. 85歳以上の被保険者のうち、要介護(要支援)認定者の占める割合は、50%を超えている。

【正しい】

「85歳以上の被保険者のうち、

要介護(要支援)認定者の占める割合は、50%を超えている。」

高齢になるほど介護が必要になる人の割合は高くなります。

85歳以上では、

2人に1人以上が要介護または要支援の認定を受けているとされており、

この選択肢は正しいです。

選択肢4. 要介護(要支援)認定者数は、男性より女性の方が多い。

【正しい】

「要介護(要支援)認定者数は、男性より女性の方が多い。」

介護が必要になる人の数は、女性の方が多い傾向があります。
これは、女性の平均寿命が男性よりも長いため、

介護が必要になる高齢期を迎える人が女性に多くなるからです。

選択肢5. 要介護(要支援)状態区分別でみると、認定者数が最も多いのは、要介護5である。

【誤り】

「要介護(要支援)状態区分別でみると、

認定者数が最も多いのは、要介護5である。」

介護の状態は軽い順に「要支援1・2」から、

重い方の「要介護1〜5」まで分かれています。
最も人数が多いのは「要介護1」や「要支援1」など、

比較的軽度の人たちです。
要介護5は最も重い状態なので、人数は少なめです。

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03

要介護(要支援)認定は、

介護保険制度下のサービスの利用にあたり、

要介護(要支援)状態にあるかどうか、

またその程度について判定するものです。

選択肢1. 要介護(要支援)認定者のうち、第2号被保険者の占める割合は、30%を超えている。

平成3年度介護保険事業報告によると、

要介護(要支援)認定者の総数は、

約690万人であり、

このうち第2号被保険者は約13万人でした。

 

要介護(要支援)認定者のうち、

第2号被保険者の占める割合は、

約1.9%となり、

30%を超えているとはいえません。

選択肢2. 第1号被保険者に占める要介護(要支援)認定者の割合は、40%を超えている。

平成3年度介護保険事業報告によると、

第1号被保険者の総数は、

約3590万人であり、

このうち要介護(要支援)認定者は

約677万人です。

 

 

第1号被保険者に占める

要介護(要支援)認定者の割合は、

約19.0%であり、

40%を超えているとはいえません。

選択肢3. 85歳以上の被保険者のうち、要介護(要支援)認定者の占める割合は、50%を超えている。

平成3年度介護保険事業報告によると、

85歳以上の被保険者の総数は約640万人で、

このうち要介護(要支援)認定者は、

約376万人でした。

 

85歳以上の被保険者のうち、

要介護(要支援)認定者の占める割合は、

約58.8%であり、

50%を超えているといえますので、

これは正しいと考えられます。

選択肢4. 要介護(要支援)認定者数は、男性より女性の方が多い。

平成3年度介護保険事業報告によると、

要介護(要支援)認定者のうち、

男性は約191万人、女性は約471万人でした。

 

要介護(要支援)認定者数は、

男性より女性の方が多いといえますので、

これは正しいと考えられます。

選択肢5. 要介護(要支援)状態区分別でみると、認定者数が最も多いのは、要介護5である。

平成3年度介護保険事業報告によると、

要介護(要支援)状態区分別の認定者数は、

おおよそ次のとおりです。

 

要支援1  97万人

要支援2  95万人

要介護1  142万人

要介護2  110万人

要介護3  92万人

要介護4  87万人、

要介護5  57万人

 

要介護(要支援)状態区分別でみると、

認定者数が最も多いのは、

要介護1であり、

要介護5であるとはいえません。

まとめ

統計については、

最新のものを確認するようにしましょう。

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