ケアマネジャー(介護支援専門員) 過去問
令和6年度(第27回)
問32 (保健医療サービスの知識等 問7)
問題文
このページは閲覧用ページです。
履歴を残すには、 「新しく出題する(ここをクリック)」 をご利用ください。
問題
ケアマネジャー(介護支援専門員)試験 令和6年度(第27回) 問32(保健医療サービスの知識等 問7) (訂正依頼・報告はこちら)
- 体重測定は、栄養状態を把握するために有用である。
- 低栄養を予防するためには、摂取するエネルギー量を減らす。
- 水を飲んでむせる場合は、汁物やお茶に適度なとろみをつけることも一つの方法である。
- スプーンはできるだけ深く大きいものとし、1回量を多くすることで食事の所要時間を短くする。
- 配食サービスは、栄養改善の目的だけでなく、一人暮らし高齢者の見守りとしても活用できる。
正解!素晴らしいです
残念...
この過去問の解説 (2件)
01
栄養・食事に関する問いです。若年者では肥満やカロリー過多が問題視されがちですが、高齢者の栄養・食事のアセスメントでは低栄養や体重の減少など「摂取できていない」ことも少なくありません。摂取できない、少ないことの背景には高齢者自身の疾患だけでなく、家族の状況や生活環境も絡んでいることもしばしばあります。栄養や食事をきっかけに分かることが多くあります。
正しい
短期間での体重減少がみられる場合は何らかの疾患や生活環境の変化などなにか起こっていないかを探る必要があります。
誤り
摂取するエネルギーを減らすと必要な栄養が摂取できない可能性があり、年齢や性別、体格に応じた適切なカロリー量を摂取することが必要です。
正しい
固形物よりも水分がむせやすいです。とろみをつけると飲み込みやすく、むせにくくなります。
誤り
スプーンは対象者の口の大きさや動きに合わせて入りやすいものを選定します。1回量が多すぎると咀嚼しづらくむせやすくなり、誤嚥のリスクも高くなります。適量を必要な時間をかけて摂取します。
正しい
配食サービスは介護保険サービスではありませんが、貴重な社会資源です。栄養摂取の目的だけでなく、見守りや防犯にも一役買っています。冒頭にも述べたように食事の支援を介して高齢者の健康や生活がみえてくる、まさにその糸口にもなります。
参考になった数3
この解説の修正を提案する
02
高齢者は、
身体機能が低下していることから、
食事量が減少しやすく、栄養状態にも
大きな影響を及ぼします。
体重測定は、
栄養状態を評価する指標のひとつです。
栄養状態を把握するために
有用であるといえますので、
これは適切であると考えられます。
高齢者が低栄養となっている場合、
必要なエネルギーを
十分摂取できていないことが
想定されます。
低栄養を予防するためには、
摂取するエネルギー量を
増やすことが必要となることもあると
考えられます。
水など液体状のものの粘度を増すことで、
嚥下しやすくなります。
水を飲んでむせる場合は、
汁物やお茶に適度なとろみをつけることも
一つの方法であるといえますので、
これは適切であると考えられます。
1回量を多くすると、
誤嚥の原因になる場合がありますので、
食事の際に使用するスプーンは
一口量に合わせた大きさのものを
使用するようにします。
なお、食事の所要時間が長くなると、
疲労のため嚥下状態が悪化することが
あります。
この場合は、1回の食事量を減らし、
食事の回数を増やすことなどを検討します。
配食サービスは、
介護保険法の適用外のサービスですが、
地域支援事業の任意事業として
位置付けられます。
「地域高齢者等の健康支援を推進する
配食事業の栄養管理に関するガイドライン」
によると、
地域高齢者は低栄養対策が必要であると
指摘されており、
栄養改善の目的を有するものであるといえます。
また、配食サービスとともに
見守り活動が提供されている場合もあります。
配食を届ける際に安否確認も可能であり、
栄養改善の目的だけでなく、
一人暮らし高齢者の見守りとしても
活用できるといえますので、
これは適切であると考えられます。
参考になった数0
この解説の修正を提案する
前の問題(問31)へ
令和6年度(第27回) 問題一覧
次の問題(問33)へ