ケアマネジャー(介護支援専門員) 過去問
令和6年度(第27回)
問33 (保健医療サービスの知識等 問8)

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問題

ケアマネジャー(介護支援専門員)試験 令和6年度(第27回) 問33(保健医療サービスの知識等 問8) (訂正依頼・報告はこちら)

次の記述のうち適切なものはどれか。3つ選べ。
  • 糖尿病の治療法の一つとして、インスリンの在宅自己注射がある。
  • 人工透析は、腎臓の働きを補うために行う。
  • 中心静脈栄養法では、必ず腕や手の細い静脈から点滴する。
  • 経管栄養法では、胃や腸に管を用いて栄養を注入する。
  • 人工呼吸療法は、体内への二酸化炭素の取り込みを促すために行う。

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この過去問の解説 (2件)

01

高齢者に多い疾患の治療法についての問いです。従来は入院による処置、治療が必要であったことが在宅でもできるようになり、選択肢にある治療を行っている患者さんに介護支援専門員として出会うことは決して珍しくありません。

選択肢1. 糖尿病の治療法の一つとして、インスリンの在宅自己注射がある。

正しい

記述の通りです。患者自身で器材の管理ができることが必要となります。認知症の進行やその他の疾患、理由で自己管理できなくなる可能性がでてきたら主治医に相談したり、第三者のサポートを検討するなど対策が必要です。

選択肢2. 人工透析は、腎臓の働きを補うために行う。

正しい

記述の通りです。人工透析は患者の身体的な負担が大きく、治療のサイクルを中心とした生活リズムになることも介護支援専門員としては留意すべき事柄です。

選択肢3. 中心静脈栄養法では、必ず腕や手の細い静脈から点滴する。

誤り

腕や手といった外部からの経管だけでなく、皮下埋め込み式中心静脈ポート留置という方法もあります。輸液の滴下速度調整や刺入部の清潔や感染の有無に配慮し、定期的な交換、消毒などの管理が必要です。

選択肢4. 経管栄養法では、胃や腸に管を用いて栄養を注入する。

正しい

記述のとおりです。経管で胃や腸に直接栄養を注入する方法です。

選択肢5. 人工呼吸療法は、体内への二酸化炭素の取り込みを促すために行う。

誤り

二酸化炭素の取り込みを促すのではなく、酸素の取り込みを促し、二酸化炭素の排出を助ける療法です。

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02

高齢者は、慢性疾患などにより、

長期療養が必要な者も多いといわれています。

 

選択肢1. 糖尿病の治療法の一つとして、インスリンの在宅自己注射がある。

糖尿病は、インスリンの機能が

不十分なために、

血液中のブドウ糖が増加する疾患です。

 

糖尿病の治療法には、内服薬ほか、

インスリンの在宅自己注射などが

ありますので、

これは適切であると考えられます。

選択肢2. 人工透析は、腎臓の働きを補うために行う。

人工透析は、腎臓の働きを補うために

腎臓の機能を人工的に

代行する治療法ですので、

これは適切であると考えられます。

選択肢3. 中心静脈栄養法では、必ず腕や手の細い静脈から点滴する。

中心静脈栄養法は、

心臓付近にある上大静脈などに留置した

カテーテルから高カロリー輸液を

実施するものです。

 

腕や手の細い静脈から

高カロリー輸液を実施すると、

静脈炎や血管痛などが出現する恐れがあり、

適切ではないと考えられます。

選択肢4. 経管栄養法では、胃や腸に管を用いて栄養を注入する。

経管栄養法は、経口摂取ができない場合に、

胃や腸に挿入したチューブを介して

栄養剤を注入する方法ですので、

これは適切であると考えられます。

選択肢5. 人工呼吸療法は、体内への二酸化炭素の取り込みを促すために行う。

人工呼吸療法は、

人工呼吸器により呼吸をサポートする

治療法です。

 

人工呼吸器は、

体内に蓄積した二酸化炭素の排出を

補助しますので、

体内への二酸化炭素の取り込みを促すために

行うものではないと考えられます。

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