ケアマネジャー(介護支援専門員) 過去問
令和6年度(第27回)
問34 (保健医療サービスの知識等 問9)

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問題

ケアマネジャー(介護支援専門員)試験 令和6年度(第27回) 問34(保健医療サービスの知識等 問9) (訂正依頼・報告はこちら)

感染予防について適切なものはどれか。3つ選べ。
  • すべての人が感染症の病原体を保有している可能性があると考え、感染予防に努める。
  • 高齢者には、肺炎球菌ワクチンの接種を毎年1回受けることが推奨されている。
  • 高齢者における結核の初期症状としては、食欲不振、全身倦怠、体重減少などもある。
  • 手洗いでは、指先、指の間、親指、手首も洗い忘れないようにする。
  • ノロウイルスの消毒には、低濃度のエタノールを用いる。

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この過去問の解説 (2件)

01

感染予防について正誤を問う問題です。入所施設だけでなく、通所施設、在宅介護の現場でも感染症予防は重要な事柄となります。

選択肢1. すべての人が感染症の病原体を保有している可能性があると考え、感染予防に努める。

正しい

記述の通りです。

選択肢2. 高齢者には、肺炎球菌ワクチンの接種を毎年1回受けることが推奨されている。

誤り

肺炎球菌ワクチン接種は毎年の接種は推奨されていません。

選択肢3. 高齢者における結核の初期症状としては、食欲不振、全身倦怠、体重減少などもある。

正しい

必ずしも咳や発熱がみとめられるわけではありません。予防接種によって劇的に患者数が減少した感染症ではありますが、日本では年間1万人以上の新患が発生し、1600人以上が死亡している感染症です。(厚生労働省HPより)

選択肢4. 手洗いでは、指先、指の間、親指、手首も洗い忘れないようにする。

正しい

感染症予防に効果的な手洗いの手順、方法は記述の通りです。

選択肢5. ノロウイルスの消毒には、低濃度のエタノールを用いる。

誤り

ノロウイルスの消毒にはアルコールは効果がありません。必ず塩素消毒を行います。

まとめ

感染症対策は今後も出題される可能性が高いと思われます。インフルエンザや新型コロナウイルス、時折報道される麻しんや風疹などもおさえておくとよいかもしれません。

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02

感染とは、病気を引き起こす細菌や

ウイルスなどが体内に侵入して

増殖することをいいます。

選択肢1. すべての人が感染症の病原体を保有している可能性があると考え、感染予防に努める。

一般に、感染しても、

必ずしもその症状が現れない状態にあり、

すべての人が感染症の病原体を

保有している可能性があると

想定されますので、

感染予防に努めることは適切であると

考えられます。

選択肢2. 高齢者には、肺炎球菌ワクチンの接種を毎年1回受けることが推奨されている。

予防接種法及び予防接種法施行令によると、

高齢者の肺炎球菌感染症は

予防接種の対象となっています。

 

また、定期接種実施要領によると、

この予防接種は1回行うこととなっており、

過去に接種を受けた者も接種できないことと

なっています。

 

高齢者には、肺炎球菌ワクチンの接種を

毎年1回受けることが推奨されているとは

いえません。

選択肢3. 高齢者における結核の初期症状としては、食欲不振、全身倦怠、体重減少などもある。

結核は、結核菌の感染による感染症で、

その症状は咳や痰、発熱などが一般的です。

 

しかし、高齢者では、

症状がはっきり現れないことも多く、

食欲不振、全身倦怠、体重減少などが

みられる場合がありますので、

これは適切であると考えられます。

選択肢4. 手洗いでは、指先、指の間、親指、手首も洗い忘れないようにする。

感染症は、

手を介して広がることが多いといわれ、

手洗いはその防止に有効であると

されています。

 

手洗いでは、指先や指の間だけでなく、

洗い残しのないよう、親指、

手首も洗うようにしますので、

これは適切であると考えられます。

選択肢5. ノロウイルスの消毒には、低濃度のエタノールを用いる。

ノロウイルスは、経口摂取で感染し、

食中毒の原因となるウイルスです。

 

その消毒には、次亜塩素酸ナトリウムを

使用します。

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