ケアマネジャー(介護支援専門員) 過去問
令和6年度(第27回)
問38 (保健医療サービスの知識等 問13)

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問題

ケアマネジャー(介護支援専門員)試験 令和6年度(第27回) 問38(保健医療サービスの知識等 問13) (訂正依頼・報告はこちら)

次の記述のうち、より適切なものはどれか。3つ選べ。
  • 皮脂欠乏症では、患部を清潔に保つことが悪化予防になることから、ナイロンタオルなどを使ってよく洗う。
  • めまいやふらつきの原因となる疾患の一つに脳梗塞がある。
  • 糖尿病の治療で薬を飲んでいる場合は、食事に気を付ける必要はない。
  • 関節リウマチの患者には、身体に負担をかけないためにベッドの使用が望ましい。
  • 高齢者の大腿骨頸部骨折は、寝たきりの原因となりやすい。

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この過去問の解説 (2件)

01

高齢者に多くみられる身体状態や疾患、ケアについて正誤を問う問題です。

選択肢1. 皮脂欠乏症では、患部を清潔に保つことが悪化予防になることから、ナイロンタオルなどを使ってよく洗う。

誤り

幹部の清潔保持は重要ですが、ナイロンタオルの使用は皮脂をこそげ取ってしまう恐れがあるため

皮脂欠乏症の方のケアには適切ではありません。

 

選択肢2. めまいやふらつきの原因となる疾患の一つに脳梗塞がある。

正しい

選択肢の通りです。

選択肢3. 糖尿病の治療で薬を飲んでいる場合は、食事に気を付ける必要はない。

誤り

薬物療法と食事療法の二本立てと適度な運動が糖尿病治療の基本となります。

選択肢4. 関節リウマチの患者には、身体に負担をかけないためにベッドの使用が望ましい。

正しい

関節リウマチでは朝のこばわりや強い痛みも多くの患者にみられる症状であるため、ベッドの使用は

日常生活をできるだけ安楽にする環境設定と言えます。

選択肢5. 高齢者の大腿骨頸部骨折は、寝たきりの原因となりやすい。

正しい

選択肢の通りです。安静期間が長くなることで、体全体の筋力低下、特に下肢筋力の低下が進みやすいです。

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02

高齢者は心身の機能が低下していることから、

複数の疾患を抱えていることが多く、

症状が出にくい、自覚症状が乏しいなどの

特徴もあります。

選択肢1. 皮脂欠乏症では、患部を清潔に保つことが悪化予防になることから、ナイロンタオルなどを使ってよく洗う。

皮脂欠乏症は、皮脂の減少などにより

皮膚が乾燥する疾患です。

 

皮膚が乾燥した状態では、

バリア機能が低下し、

皮膚炎を生じやすくなるほか、

かゆみを感じやすくなります。

 

患部を清潔に保つことは、

必要なことではありますが、

ナイロンタオルなどを使用すると

皮膚を傷つけやすくなるため、

よく泡立てた石けんを使用し、

綿などのタオルや素手で洗うことが

望ましいです。

選択肢2. めまいやふらつきの原因となる疾患の一つに脳梗塞がある。

めまいやふらつきの原因となる疾患には、

メニエール病のような

耳に関連するもののほか、

脳梗塞などのような

脳神経系疾患もよるものなどがありますので、

これは適切であると考えられます。

選択肢3. 糖尿病の治療で薬を飲んでいる場合は、食事に気を付ける必要はない。

糖尿病は、

インスリンがうまく働かなくなることにより、

血液中のブドウ糖の量が増加する疾患です。

 

糖尿病の治療のために

薬を飲んでいる場合であっても、

適切な食事療法や運動療法を行うことで

血糖値をコントロールしやすくなるため、

食事に気をつける必要があるといえます。

選択肢4. 関節リウマチの患者には、身体に負担をかけないためにベッドの使用が望ましい。

関節リウマチは、

免疫の異常により関節に炎症がおこり、

腫れや痛みを伴う疾患です。

 

活動と休息のバランスは大切ですが、

関節に負担をかけないため、

ベッドの使用が望ましいといえますので、

これは適切であると考えられます。

選択肢5. 高齢者の大腿骨頸部骨折は、寝たきりの原因となりやすい。

大腿骨頸部骨折は、

股関節付近にある大腿骨の頸部の骨折で、

骨の弱い高齢者が転倒することにより

生じることが多いといわれています。

 

歩行に支障をきたすため、

寝たきりの原因となりやすいといえますので、

これは適切であると考えられます。

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