2級建築施工管理技士 過去問
平成29年(2017年)後期
問42 (ユニットE 問42)

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問題

2級建築施工管理技士試験 平成29年(2017年)後期 問42(ユニットE 問42) (訂正依頼・報告はこちら)

異形鉄筋の継手及び定着に関する記述として、最も不適当なものはどれか。
  • 直線重ね継手の長さは、同じ径であっても、鉄筋の種類によって異なる場合がある。
  • フック付き重ね継手の長さは、フックの折曲げ角度によって異なる。
  • 小梁の主筋の定着長さは、上端筋の方を下端筋より長くする。
  • 帯筋に用いるD13の鉄筋を現場で溶接継手とする場合は、フレア溶接とする。

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この過去問の解説 (3件)

01

正解は2

1.鉄筋の継手長さは、鉄筋径が同じでも鉄筋の種類やコンクリートの設計基準強度によって変わります。

2.フック付き重ね継手の長さは角度で変わるのではなく、フックの有無で変わります。

3.小梁の上端筋は柱などに定着させるため、下端筋は上端筋より引っ張り力が働きません。よって上端筋より短くてもよいのです。

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02

正解は2です。

重ね継手の長さは鉄筋の種類、コンクリートの設計基準強度

によって異なります。

1.設問の通りです。

  設問2の回答と同じです。

2.フック付き重ね継手の長さは、フックの折曲げ角度が違っても同じです。

  直線重ね継手の長さの-10dがフック付重ね継手の長さとなります。 

  

3.設問の通りです。

  上端筋は曲げて下ろし、下端筋は曲げて上げます。

  柱せい内で位置が被り配筋出来ないので、柱せいの3/4倍以上の

  水平投影長さを確保しながら、ずらします。 

   

4.設問の通りです。

  片面10d以上のフレア溶接とします。

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03

この問題では、鉄筋の継手や定着に関する規定を理解しているか問われています。

選択肢1. 直線重ね継手の長さは、同じ径であっても、鉄筋の種類によって異なる場合がある。

直線重ね継手の長さは鉄筋径だけでなく、鉄筋の種類によっても異なります。

鉄筋が強度の高い種類だと、同じ径でも継手長さは長く必要になります。

 

よって正しい記述となります。

選択肢2. フック付き重ね継手の長さは、フックの折曲げ角度によって異なる。

フック付き重ね継手の長さは角度で決まるのではなく、鉄筋の太さや種類で決まります。

角度は定着に影響しますが、長さが変わるわけではありません。

 

よって誤った記述となります

選択肢3. 小梁の主筋の定着長さは、上端筋の方を下端筋より長くする。

小梁の主筋は、引張力を大きく受ける下端筋の方を長く定着させます。

 

よって正しい記述となります。

選択肢4. 帯筋に用いるD13の鉄筋を現場で溶接継手とする場合は、フレア溶接とする。

帯筋に用いるD13程度の小径鉄筋を現場溶接で継ぐ場合、フレア溶接を用いるのが規定です。

 

よって正しい記述となります。

まとめ

鉄筋の継手や定着は、鉄筋の径・種類・応力の状態によって規定されます。

特にフックの折曲げ角度については、「定着効果に影響はあるが、継手長さの規定が、角度で変化しない」という点を覚えましょう。

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