2級建築施工管理技士 過去問
平成29年(2017年)後期
問41 (ユニットE 問41)

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問題

2級建築施工管理技士試験 平成29年(2017年)後期 問41(ユニットE 問41) (訂正依頼・報告はこちら)

鉄筋の加工及び組立てに関する記述として、最も不適当なものはどれか。
  • 鉄筋の種類と径が同じ帯筋とあばら筋は、折曲げ内法直径の最小値は同じである。
  • 大梁の幅止め筋は、組立て用鉄筋であるが、かぶり厚さを確保できるよう加工する。
  • 鉄筋の折曲げ加工は、常温で行う。
  • 鉄筋相互のあきの最小寸法は、鉄筋の強度によって決まる。

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この過去問の解説 (3件)

01

正解は4

2.幅止め筋もかぶり厚さの確保が必要です。

3.鉄筋の加工は常温でおこなわなくてはならないです。

4.鉄筋相互のあき寸法は鉄筋の強度によって決まるのではなく、粗骨材の最大寸法や鉄筋径によって決まります。

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02

正解は4です。

鉄筋相互の空き寸法は

・粗骨材の最大寸法の1.25倍

・25mm

・径の1.5倍

の中で一番大きい数値となります。

1.設問の通りです。

  鉄筋の種類と径で折曲げ内法直径が決まっています。

  あばら筋は、主筋は、などの区別はないです。 

2.設問の通りです。

  かぶり厚さを確保しないと、コンクリートが割れ鉄筋が露出します。

  

3.設問の通りです。

  鉄筋の折曲げ加工は、常温で行う事が原則です。 

4.径が異なる場合は平均径とします。

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03

この問題では鉄筋コンクリート工事での鉄筋加工や、組立てにおける規定と考え方を理解しているか問われています。

選択肢1. 鉄筋の種類と径が同じ帯筋とあばら筋は、折曲げ内法直径の最小値は同じである。

帯筋とあばら筋は用途は違いますが、折曲げるときの規定は同じです。

どちらも鉄筋の径に応じて、一定の最小曲げ内法直径が決まっています。

 

よって正しい記述となります。

選択肢2. 大梁の幅止め筋は、組立て用鉄筋であるが、かぶり厚さを確保できるよう加工する。

大梁に入る幅止め筋は構造耐力を直接担うものではなく、主筋やあばら筋を保持する組立て用の鉄筋です。

かぶり厚さを守れるように加工して配置する必要があります。

 

よって正しい記述となります。

選択肢3. 鉄筋の折曲げ加工は、常温で行う。

鉄筋の折曲げ加工は常温で行います。

加熱すると鉄筋の性質が変わり、強度や靭性に悪影響を与えるからです。

 

よって正しい記述となります。

選択肢4. 鉄筋相互のあきの最小寸法は、鉄筋の強度によって決まる。

鉄筋の強度ではなく、鉄筋の径や粗骨材の大きさ、かぶり厚さで決まります。

 

よって誤った記述となります。

 

まとめ

鉄筋工事に関する規定は「鉄筋の加工方法」、「鉄筋相互の間隔」、「かぶり厚さの確保」といった施工上のルールが中心になります。

特に鉄筋のあきに関しては、「強度ではなく施工性やコンクリート充填性で決まる」と理解しておきましょう。

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