2級建築施工管理技士 過去問
平成29年(2017年)後期
問49 (ユニットE 問49)

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問題

2級建築施工管理技士試験 平成29年(2017年)後期 問49(ユニットE 問49) (訂正依頼・報告はこちら)

在来軸組構法における木工事に関する記述として、最も不適当なものはどれか。
  • 筋かいにより引張力が生じる柱の脚部近くの土台には、柱心より150mmの位置にアンカーボルトを設置した。
  • 柱に使用する心持ち材には、干割れ防止のため、見え隠れ部分へ背割りを入れた。
  • 根太の継手は、大引の心で突付け継ぎとし、釘打ちとした。
  • 洋式小屋組における真束と棟木の取合いは、棟木が真束より小さかったので、長ほぞ差し割くさび締めとした。

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この過去問の解説 (3件)

01

正解は4です。

1.例文の通りです。

2.柱の割れ防止には背割りが有効です。

3.根太の継手は土台もしくは大引の芯で突きつけ継ぎとなります。

4.束と棟木の取り合いはかすがい等を用いた接合を行います。

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02

正解は4です。

棟木が真束より小さくても、かすがい金物等で緊結します。

長ほぞ差し割くさび締めは土台の仕口に用いられます。

1.設問の通りです。

  アンカーボルトは一般に柱の下部から200㎜以内の位置に設置します。

2.設問の通りです。

  心持ち材は床柱などに使われます。

  床柱は見えない位置に背割りがあります。

  

3.設問の通りです。

  また、継手位置は乱に配置します。

4.正しくは「洋式小屋組における真束と棟木の取合いは、

  棟木が真束より小さかったので、かすがい金物で緊結した」となります。

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03

この問題では、在来軸組構法の木工事における施工方法や、仕口・継手の扱いを理解しているか問われています。

選択肢1. 筋かいにより引張力が生じる柱の脚部近くの土台には、柱心より150mmの位置にアンカーボルトを設置した。

筋かいが引張力を受ける柱脚では、土台にアンカーボルトを柱心より少し外側に設置することで、引張力に耐えやすくなります。

 

よって正しい記述となります。

選択肢2. 柱に使用する心持ち材には、干割れ防止のため、見え隠れ部分へ背割りを入れた。

心持ち材は木の中心部が乾燥収縮で割れやすいため、背割りを入れて割れをコントロールします。

 

よって正しい記述となります。

選択肢3. 根太の継手は、大引の心で突付け継ぎとし、釘打ちとした。

根太は大引の中心で突き付けて継ぎ、釘で固定することで水平荷重を伝えられます。

 

よって正しい記述となります。

選択肢4. 洋式小屋組における真束と棟木の取合いは、棟木が真束より小さかったので、長ほぞ差し割くさび締めとした。

長ほぞ差し割くさび締めは、主に大きな梁同士の一時的な仮固定に用いる方法です。

正しい方法は「ほぞ差し+仕口固定」で、必要に応じて釘や金物で補強する施工です。

 

よって誤った記述となります。

まとめ

ポイントは、木造軸組工事では「柱脚のアンカーボルト位置」、「心持ち材の背割り」、「根太の継手方法」、「小屋組の仕口」が施工の基本であり、それぞれの目的を理解しましょう。

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