2級建築施工管理技士の過去問
平成30年(2018年)後期
1 問7
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問題
2級 建築施工管理技術検定試験 平成30年(2018年)後期 1 問7 (訂正依頼・報告はこちら)
地盤及び基礎構造に関する記述として、最も不適当なものはどれか。
- 直接基礎は、基礎スラブの形式によって、フーチング基礎とべた基礎に大別される。
- 水を多く含んだ粘性土地盤では、圧密が生じにくい。
- 洪積層は、沖積層に比べ建築物の支持地盤として適している。
- 複合フーチング基礎は、隣接する柱間隔が狭い場合などに用いられる。
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この過去問の解説 (2件)
01
水を多く含んだ粘性土地盤では、土の間隙を構成する水や空気が抜け出て、土の体積が徐々に減少し圧密が生じやすくなります。
1.直接基礎は、基礎スラブの形式によって、フーチング基礎とべた基礎に大別されます。
フーチング基礎である独立基礎は、地震時に柱脚部分に生ずる曲げモーメントを負担させるため、強剛な地中梁で連結し、不同沈下を防止します。
べた基礎は、鉄筋コンクリート構造の堅固な下地で、地盤が軟弱な場合、きわめて大きな長期荷重を支えるために基礎底面が著しく広くなる場合や、地階を有する建築物の場合などに用いることが多いです。
3.洪積層は約170万年前~1万年前の洪積世にできた地層で、沖積層より地盤の強度も大きく、建築物の支持地盤としても適しています。
4.複合フーチング基礎は、2本以上の柱を1つのフーチングで支えるフーチング基礎の1種です。隣接する柱間隔が狭い場合などに用いられます。
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02
フーチング基礎とは、断面が逆Tの字の形をした基礎で、ベタ基礎とは建物下をコンクリートで塗り潰した形状の基礎です。
2.✕ 圧密とは、水分の多い地盤に圧力がかかり、水が絞り出され、土の体積が減る現象のことです。
圧密により、地盤沈下をもたらすことがあります。
水分の多い粘性度地盤では圧密が生じる可能性は高いです。
3.〇 地層は、地表面から沖積層、洪積層、第三期層の順に重なっています。
深くなれば深くなるほど古い地層で、より硬く、建物の支持地盤として適しています。
第三期層までいくと岩盤のイメージです。
4.〇 複合フーチングは、2本以上の柱を一つのフーチングで受ける形状の基礎です。
柱の間隔が狭く、それぞれの柱にフーチングを設けることができない場合などに採用されます。
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