2級建築施工管理技士の過去問
令和2年(2020年)後期
1 問7

このページは閲覧用ページです。
履歴を残すには、 「新しく出題する(ここをクリック)」 をご利用ください。

問題

2級 建築施工管理技術検定試験 令和2年(2020年)後期 1 問7 (訂正依頼・報告はこちら)

杭基礎に関する記述として、最も不適当なものはどれか。
  • 場所打ちコンクリート杭工法には、アースオーガーを使用するプレボーリング拡大根固め工法がある。
  • SC杭(外殻鋼管付きコンクリート杭)は、一般に継杭の上杭として、PHC杭(遠心力高強度プレストレストコンクリート杭)と組み合わせて用いられる。
  • 鋼杭は、地中での腐食への対処法として、塗装やライニングを行う方法、肉厚を厚くする方法等が用いられる。
  • 既製杭工法には、鋼管の先端を加工した鋼管杭本体を回転させて地盤に埋設させる回転貫入工法がある。

次の問題へ

正解!素晴らしいです

残念...

この過去問の解説 (3件)

01

✕ 1.場所打ちコンクリート杭工法は、現場で掘削した穴に直接コンクリートを流し込み杭を作る工法で、オールケーシング工法やアースドリル工法などがあります。
拡大根固め工法は、既製コンクリート工法のひとつになります。

〇 2.問題文の通り。

〇 3.問題文の通り。
地中では水分があるため、鋼管が腐食します。腐食防止、または多少腐食したとしても強度が落ちないよう、塗装や肉厚を厚くするなどの対策が取られています。

〇 4.問題文の通り。
残土処理が不要なので、経済的です。

参考になった数76

02

正解は1です。

アースオーガーを使用するプレボーリング拡大根固め工法は、既成杭を使用する埋込み工法の1つです。

1.場所打ちコンクリート杭工法は、現場で掘削し、その穴に直接コンクリートを流し込むことで杭を作る工法です。

場所打ちコンクリート杭工法には、オールケーシング工法やアースドリル工法やリバースサーキュレーションの3工法あります。

2.問題文の通りです。

1本の杭では長さが足りない場合、継ぎ手を設けて杭を打ち込みます。

PHC杭(遠心力高強度プレストレストコンクリート杭)は下杭として、SC杭(外殻鋼管付きコンクリート杭)は、水平力に対抗するため継杭の上杭として組み合わせて用いられています。

3.問題文の通りです。

地中では水や微生物によって鋼管が腐食してしまいます。

対策法として、塗装やライニングを行う方法、又あらかじめ腐食を見込んで肉厚を厚くするなどの対策が取られています。

4.問題文の通りです。

回転貫入工法は埋込み工法の1つで、先端を加工した鋼管杭本体を回転させて埋込み、地盤を補強します。

参考になった数47

03

基礎スラブを支える杭工事は重要な工事です。しっかり復習しましょう。

選択肢1. 場所打ちコンクリート杭工法には、アースオーガーを使用するプレボーリング拡大根固め工法がある。

場所打ちコンクリート杭とは現場で組んだ鉄筋を地盤に埋め込み後から穴の中にコンクリートを流し込んで杭にする工法です。

アースオ―ガーとは穴掘り機のことで、プレボーリング(セメントミルク)拡大根固め工法は既製の杭を地中に埋め込む工法なため誤りです。

選択肢2. SC杭(外殻鋼管付きコンクリート杭)は、一般に継杭の上杭として、PHC杭(遠心力高強度プレストレストコンクリート杭)と組み合わせて用いられる。

SC杭とは鋼管コンクリート杭です。設問の通り、継杭の上杭として、PHC杭と組み合わせて用いられます。

選択肢3. 鋼杭は、地中での腐食への対処法として、塗装やライニングを行う方法、肉厚を厚くする方法等が用いられる。

鋼杭は、水平、垂直力に強いためビルなどの大きな建物に用いられます。

設問の通り、地中での腐食への対処法として、塗装やライニング、肉厚を厚くする方法等が用いられます。

選択肢4. 既製杭工法には、鋼管の先端を加工した鋼管杭本体を回転させて地盤に埋設させる回転貫入工法がある。

既製杭工法とは、あらかじめ工場で製作された杭を打設する工法です。

回転貫入工法は埋め込み工法の1つで、鋼管の先端を加工した鋼管杭本体を回転させて地盤に埋め込む工法です。

まとめ

杭工事は工法の手順や適した環境をしっかり復習しましょう

参考になった数10