2級建築施工管理技士の過去問
令和2年(2020年)後期
3 問23

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問題

2級 建築施工管理技術検定試験 令和2年(2020年)後期 3 問23 (訂正依頼・報告はこちら)

鉄骨の加工に関する記述として、最も不適当なものはどれか。
  • ひずみの矯正を常温加圧で行う場合は、ローラー又はプレスを使用する。
  • 溶融亜鉛めっき高力ボルトの孔径は、同じ呼び径の高力ボルトの孔径よりも大きくする。
  • 柱の十字形鉄骨に設ける梁主筋の貫通孔は、耐力低下の大きいフランジを避けて、ウェブに設ける。
  • 開先の加工は、自動ガス切断、機械加工等により行う。

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この過去問の解説 (3件)

01

〇 1.問題文の通り。
鉄骨は加工するとひずみ(ゆがみ)が生じます。常温矯正の他に、高温の熱を加えて矯正する方法もあります。

✕ 2.溶融亜鉛めっきとは、鉄骨材をめっきに漬込む事によって行う防錆処理した物を言います。
めっき処理した物も、同径になります。

〇 3.問題文の通り。

〇 4.問題文の通り。
開先加工は精度が求められる。

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02

正解は2です。

1.問題文の通りです。曲げ加工には常温加工と加熱加工があります

常温加工の場合は、内側曲げ半径に制限があり、加熱加工の場合は、赤熱状態(850℃~900℃)で行います。

2.溶融亜鉛めっき高力ボルト接合は、鉄骨材をブラスト処理またはリン酸処理をした物を高力ボルトで接合する方法の事をいいます。

ボルトの孔径は加工をしてもしなくても同じ大きさになります。

3.問題文の通りです。

梁スリーブは梁の中央を通すので貫通孔はウェブに設けます

4.問題文の通りです。

開先加工の方法には、機械加工法、ガス加工法、プラズマ加工法があります。

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03

鉄骨の加工に関する問題です。

選択肢1. ひずみの矯正を常温加圧で行う場合は、ローラー又はプレスを使用する。

鉄骨のひずみは荷下ろしなどにより変形してしまったものをいいます。

曲げ加工には常温加圧と加熱加圧の2種類があり、ひずみの矯正は常温加圧でローラーやプレスを用いて行います。

選択肢2. 溶融亜鉛めっき高力ボルトの孔径は、同じ呼び径の高力ボルトの孔径よりも大きくする。

高力ボルトの孔あけ加工はドリルあけとします。

溶融亜鉛(ようゆうあえん)めっき高力ボルトの孔径の大きさは高力ボルトと同じ大きさにします。

選択肢3. 柱の十字形鉄骨に設ける梁主筋の貫通孔は、耐力低下の大きいフランジを避けて、ウェブに設ける。

フランジとはH鋼の曲げ力に対抗する部分です。

ウェブはフランジに直行する部分です。

梁主筋の貫通孔は耐力低下の大きいフランジを避けて、ウェブに設けます。

選択肢4. 開先の加工は、自動ガス切断、機械加工等により行う。

開先とは溶接時に必要な溶け込みを得るために、溶接継ぎ手に設ける溝状のくぼみです。

開先の加工は自動ガス切断機、機械加工によって行います。

まとめ

鉄骨の加工には専門の用語が多く使用されるため意味を確認しましょう。

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