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2級建築施工管理技士の過去問 令和3年(2021年)後期 1 問6

問題

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鉄骨構造に関する記述として、最も不適当なものはどれか。
   1 .
ダイアフラムは、梁から柱へ応力を伝達するため、仕口部に設ける。
   2 .
エンドタブは、溶接時に溶接線の始終端に取り付けられる。
   3 .
丸鋼を用いる筋かいは、主に引張力に働く。
   4 .
スチフナーは、ボルト接合の継手を構成するために、母材に添える。
( 2級 建築施工管理技術検定試験 令和3年(2021年)後期 1 問6 )
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この過去問の解説 (2件)

16

鉄骨構造の部材の名称と溶接関連の用語を理解しましょう。

選択肢1. ダイアフラムは、梁から柱へ応力を伝達するため、仕口部に設ける。

設問の通りです。

ダイアフラムは、梁の応力を他の梁や柱に伝達したり、仕口の局部変形を防止するために柱の仕口に取り付ける鋼板のことです。

選択肢2. エンドタブは、溶接時に溶接線の始終端に取り付けられる。

設問の通りです。

エンドタブとは、溶接の始点と終点に溶接の欠陥を防止するために取り付ける補助材のことです。

選択肢3. 丸鋼を用いる筋かいは、主に引張力に働く。

設問の通りです。

丸鋼を用いる筋かいは、主に引張力に働く部材です。

選択肢4. スチフナーは、ボルト接合の継手を構成するために、母材に添える。

誤りです。

スチフナーは、梁のウェブの座屈防止のために設けられる補強材です。

設問にあるボルト接合の継手を構成するために母材に添える板は、

スプライスプレートの説明です。スプライス(splice)=接合するという意味です。

付箋メモを残すことが出来ます。
7

鉄骨構造は鉄筋コンクリート造や木造にない、カタカナ用語がたくさん出てきます。

用途や特徴など、違いを理解し、混在しないようにしましょう。

選択肢1. ダイアフラムは、梁から柱へ応力を伝達するため、仕口部に設ける。

正しい記述です。

柱と梁の接合部にあるダイヤフラムは、柱を輪切りしているように貫通して板が付いています。

柱の中は空洞なので、もしダイヤフラムが無いと、梁から力がかかった時に空き箱を潰すように歪んでしまいます。

ダイヤフラムはそんな梁からの力を、柱へ伝達してくれます。

選択肢2. エンドタブは、溶接時に溶接線の始終端に取り付けられる。

正しい記述です。

鉄骨材の接合にはアーク溶接が用いられます。

アーク溶接は電流の熱で金属部を溶かして金属同士を接合させるものですが、溶接開始と終了時に溶接欠陥が起きやすいです。

エンドタブを取付けて溶接することで、例え溶接開始・終了時に欠陥が起きたとしても、エンドタブ上での欠陥で済み、母材に影響が出ません。

選択肢3. 丸鋼を用いる筋かいは、主に引張力に働く。

正しい記述です。鉄骨造に使われる筋交いはブレースとも呼ばれます。

木造や鉄骨造に使われている筋交いは丸鋼だけでなく、木材や鉄骨材もありますが、引張力に働く・圧縮力に抵抗するかは、筋交いの断面の細長比で決まります。

丸鋼は断面寸法が小さく、細長比が大きいので座屈に弱く圧縮力に耐えられません。

引張力を伝えることに向いています。

選択肢4. スチフナーは、ボルト接合の継手を構成するために、母材に添える。

間違った記述です。

スチフナーは、鉄骨材のウェブが座屈しないよう、補強の為に付けられたプレートを指します。

スチフナーと似た位置に付く部材で、ガセットプレート、リブプレートと呼ばれるものがあります。

スチフナーは座屈の補強用、ガセットプレートは大梁と小梁を留める用のプレート、リブプレートはガセットプレートの反対側に設けたり柱脚に設けたり、汎用的に補強に使われるプレートです。

まとめ

鉄骨構造はカタカナ文字が多く、覚えにくかったり、混乱したりすると思います。

文字を見るより、絵や写真、動画などを見て、イメージしながら覚えてみるのもいいかもしれません。

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