2級建築施工管理技士の過去問
令和3年(2021年)後期
1 問10
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問題
2級 建築施工管理技術検定試験 令和3年(2021年)後期 1 問10 (訂正依頼・報告はこちら)
図に示す単純梁ABのBC間に等分布荷重wが作用したときの曲げモーメント図として、正しいものはどれか。ただし、曲げモーメントは、材の引張側に描くものとする。
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この過去問の解説 (3件)
01
※設問では小文字のLですが、解説では大文字のLで記載しています※
等分布荷重が出題されたら、まずは集中荷重に変換してみましょう。
BC間にかかる等変分布荷重wを集中荷重に変換すると、w × L/2 = (wL)/2 です。
集中荷重のかかる位置はBC間の中間になるので、支点BからL/4離れた点です。
等分布荷重を集中荷重に変換する時は、設問図に注目しましょう。
wが矢印1本分の長さで、L/2と乗算すると、荷重の矢印の面積が集中荷重[kN]になります。
そして集中荷重のかかる位置は、荷重の作用している範囲(BC間)の重心になります。
集中荷重のかかる位置が、曲げモーメント図において最も荷重の垂直線が長くなります。
4つの選択肢の中で、上記に該当するのは2つありますね。
2つの違いは、曲げモーメントの垂直線が
①全て下向きに伸びている ②支点Aで上向きに伸びている ところです。
曲げモーメント図とは、部材を曲げようとする力を垂直線で表しています。
下向きの垂直線は部材が下向きに曲がろうとしていて、上向きの垂直線は部材が上向きに曲がろうとしていることを意味します。
設問図を改めて見ますと、集中荷重wに対して、支点A・支点Bに働く反力(VA・VB)がつり合っている状態です。(部材が曲がっていない、静止している状態)
つまり、支点A・支点Bでは曲げモーメントの力が0の状態になります。
これらより、該当する図は1つに絞られたと思います。
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02
集中荷重での曲げモーメント図は比例(直線)で、
等分布荷重での曲げモーメント図は2次曲線(曲線)となります。
AC間は直線、CB間は曲線となっており、
こちらが正解です。
AC間は直線、CB間は曲線となっていますが、
支点Aは回転支点でモーメントは発生しないので、
こちらは不適当と判断できます。
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03
CB間に作用する等分布荷重Wを集中荷重に置き換えて考えます。
集中荷重はCB間の真ん中に作用します。
よって曲げモーメントの垂直線がCB間の真ん中で一番下向きになっているのは2つあります。
そして支点A、Bでは集中荷重に対してつりあっているので、モーメントの力は0になります。
よって選択肢は決まります。
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