2級建築施工管理技士の過去問
令和3年(2021年)後期
3 問21
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問題
2級 建築施工管理技術検定試験 令和3年(2021年)後期 3 問21 (訂正依頼・報告はこちら)
型枠の最小存置期間に関する記述として、最も不適当なものはどれか。
- コンクリートの圧縮強度による場合、柱とスラブ下のせき板は同じである。
- コンクリートの圧縮強度による場合、壁とはり側のせき板は同じである。
- コンクリートの材齢による場合、柱と壁のせき板は同じである。
- コンクリートの材齢による場合、基礎と壁のせき板は同じである。
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この過去問の解説 (2件)
01
型枠を取り外す為に、コンクリートの材齢又はコンクリートの圧縮強度で型枠の最小在置期間が決定します。
材齢とは、コンクリート打設日からの経過日数です。(打設した翌日が材齢1日)
材齢の場合、部位が基礎・梁側・柱・壁で、セメントが普通ポルトランドセメントですと在置期間の平均気温が15℃以上なら3日、5℃以上なら5日、0℃以上なら8日となります。
寒冷期で圧縮強度の発現が遅れそうな場合、圧縮強度で期間を決定することができます。
コンクリート試験会社にテストピース(試験供試体)を破壊して圧縮強度を測定してもらい、セメントの種類や気温に関係なく、5N/mm2以上となればコンクリートの強度が出ていると判断できます。
本問題では上記を踏まえた上で、例外の部位が出題に絡んできます。
側部の型枠と、支柱の型枠の違いをしっかり覚えましょう。
間違った記述です。
圧縮強度による在置期間の判断は、側部と支柱で変わります。
側部とは柱のように、側面を型枠で留めているものを指し、支柱とはスラブ下のように、垂直方向に型枠を支柱で支えているものを指します。
側部は前述にもあるように、セメントの種類や気温に関係なく、5N/mm2以上となれば問題ありません。
スラブ下の場合、圧縮強度が設計基準強度Fcの85%以上、又は12N/mm2であり、且つ施工中の荷重及び外力について構造計算により安全性が確認されていれば型枠を解体しても良いとなっています。
スラブ下の材齢の場合、セメントが普通ポルトランドセメントでしたら、在置期間の平均気温が15℃以上で17日、5℃以上で25日、0℃以上で28日となります。
正しい記述です。
前述の通り、壁と梁側のせき板は同じ側部の型枠の為、圧縮強度はセメントの種類や気温に関係なく、5N/mm2以上となれば問題ありません。
正しい記述です。
前述の通り、壁と梁側のせき板は同じ側部の型枠の為、セメントが普通ポルトランドセメントであれば、在置期間の平均気温が15℃以上で3日、5℃以上で5日、0℃以上で8日経てば、型枠の解体は可能です。
正しい記述です。
前述の通り、基礎と壁のせき板は同じ側部の型枠の為、セメントが普通ポルトランドセメントであれば、在置期間の平均気温が15℃以上で3日、5℃以上で5日、0℃以上で8日経てば、型枠の解体は可能です。
本問題には出題されていませんが、スラブ下と同様、梁下が例外となり、梁下の材齢による在置期間はセメントの種類・気温に関係なく、28日です。
梁下の圧縮強度による在置期間は、設計基準強度以上の強度で且つ、工中の荷重及び外力について構造計算により安全性が確認されていなければ型枠を解体してはいけません。
スラブ下・梁下は条件が厳しいので、その2点を中心に覚えていきましょう。
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02
型枠と支柱の最小存置期間は、存置期間中の平均温度とセメントの種類に
よって必要な期間が定められています。
コンクリート圧縮強度による場合と材齢による場合とで分けられます。
誤りです。
コンクリートの圧縮強度による場合、柱とスラブ下のせき板の
最小存置期間は異なります。
柱は圧縮強度が5N/mm2以上、スラブ下は設計基準強度の50%
に達したときです。
設問の通りです。
設問の通りです。
設問の通りです。
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