2級建築施工管理技士の過去問
令和3年(2021年)後期
3 問22
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問題
2級 建築施工管理技術検定試験 令和3年(2021年)後期 3 問22 (訂正依頼・報告はこちら)
高力ボルト接合に関する記述として、最も不適当なものはどれか。
- ナット側の座金は、座金の内側面取り部がナットに接する側に取り付ける。
- 高力ボルト接合部のフィラープレートは、両面とも摩擦面処理を行う。
- 摩擦面の錆の発生状態は、自然発錆による場合、鋼材の表面が一様に赤く見える程度とする。
- ボルトの締付けは、ボルト群ごとに継手の周辺部より中央に向かう順序で行う。
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この過去問の解説 (3件)
01
高力ボルト接合や溶接接合、それらの併用継手について理解しましょう。
設問の通りです。
設問の通りです。
設問の通りです。
誤りです。
ボルトの締付けは、ボルト群ごとに継手の中心部より周辺に向かう順序で行います。
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02
高力ボルトとはハイテンションボルトとも呼ばれ、普通ボルト(中ボルト)と違い、締め付けることでボルトと材料の間の摩擦力を発生させ、材料を留めています。
普通ボルト(中ボルト)はボルトの軸の太さで材料を留めています。
その違いから、普通ボルトは穴を通っていれば材料を留められるので誰でも作業可能ですが、高力ボルトは留め方が重要になるので、手順・工具・職人さんの腕が関わってきます。
正しい記述です。
座金とは、締め付けの緩み防止に使われている薄い金属板です。
ワッシャーとも呼ばれ、ドーナツのような形状をしています。
材料-座金-ボルトの順で留めますが、ボルトの形状の特徴として、ボルト頭の六角部分(ナット)と、ボルトの軸部分の間(取合い・接している部分)は直角ではなく、角が丸くなっています。
その為、ボルト軸が通る座金の穴(設問文で言う「座金の内側」)が面取りになっていないと、ナットの下部に隙間ができてしまいます。
隙間なくぴったりナットと座金が接する為に、座金の内側に面取りがかけられており、設問の通り、ナットに接する側に面取り部を取付けます。
正しい記述です。
フィラープレートとは、厚みの違う材料同士をボルト接合する際、同じ厚みにする為に使用する、厚み調整用の薄い鋼板です。
高力ボルトは前述の通り、摩擦で材料を留めるボルトです。
摩擦力は凹凸があるほど働くので、表面がツルツルの鋼板を摩擦面処理することで凹凸を作り、摩擦力を発生させます。
正しい記述です。
錆と聞くと金属に悪い印象もあるかもしれませんが、鉄骨構造・高力ボルト接合の話においての「摩擦面の錆」は重要です。
高力ボルト接合は前述の通り、摩擦で材料を留めています。
摩擦力を大きくする為に材料部分に凹凸を作るのですが、その方法として自然発錆(はっせい)やブラスト処理があります。
自然発錆させる際は設問の通り、部分的に偏らないように一様に赤く見える程度を目安にします。
(赤く=赤錆のこと)
間違った記述です。
ボルト郡ごとに中央から継手の周辺部に向かう順序で締め付けを行います。
設問の説明が分かりにくいと思いますが、
「中央部」とはボルト郡とボルト郡の間、鉄骨構造であれば梁などの継手部分の中央を指します。
逆に「継手の周辺部」とは、継手・接続部の外側を指します。
中央から外側に向かってボルトの締め付けを行うのが正しいです。
高力ボルトが摩擦力で留めているボルトで、普通ボルトと違う点を踏まえていれば、解答の理解も深まるかと思います。
特徴を関連付けて覚えていきましょう。
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03
締付け機を用いて接合部を強く締付け、これによって生ずる接合部材間の圧縮による摩擦力によって応力を伝達する形式の接合方法です。
その通りです。
その通りです。
その通りです。
間違いです。
継ぎ手位置の中央から外に向かって行います。
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