2級建築施工管理技士の過去問
令和3年(2021年)後期
3 問23
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問題
2級 建築施工管理技術検定試験 令和3年(2021年)後期 3 問23 (訂正依頼・報告はこちら)
加硫ゴム系シート防水接着工法に関する記述として、最も不適当なものはどれか。
- プライマーを塗布する範囲は、その日にシートを張り付ける範囲とした。
- 下地への接着剤の塗布は、プライマーの乾燥後に行った。
- シートは、接着剤を塗布後、オープンタイムを置かずに張り付けた。
- 仕上塗料塗りは、美観と保護を目的に行った。
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この過去問の解説 (3件)
01
加硫ゴム系シート防水接着工法とは、防水工事の「シート防水」「ウレタン塗膜防水」「アスファルト防水」「FRP防水」の4種類のうち「シート防水」に含まれます。
シート防水の中でも塩ビシート系・ゴムシート系と種類が分かれており、ゴムの材質が加硫ブチルゴムなので、加硫ゴム系シート防水という名前になっています。
接着工法とは防水の施工方法を指し、接着工法以外にも機械的固定工法などがあります。
防水工事はどうしても防水の種類・材料の種類・工法の種類で名前が長くなってしまうので混乱しやすいです。
しかし設問自体はどの防水工事でも共通してる重要事項なので「加硫ゴム系シート防水接着工法だからこの答えなんだ」と決めつけず、広い視野で見れるように心掛けると良いでしょう。
正しい記述です。
プライマーは防水工事だけでなく、左官工事や塗装工事など何かを塗ったり貼ったりする工事によく聞きますね。
主な用途として、防水層や塗装などが素地(塗りたい場所)としっかり接着するように塗布するもので、接着剤の役割を果たします。
(塗装工事では塗装面の凹凸を整える役割もあります)
接着剤なので、塗布した後は一定時間内に貼りたいものを貼らなければ接着の力が弱まり、効果が発揮できません。
その為、プライマーを塗布する範囲は当日中に施工する範囲だけにしましょう。
正しい記述です。
プライマーなどの接着剤は、一定時間を置くことで化学反応を起こし、接着性が増します。
防水工事、左官工事、塗装工事などさまざまなところでプライマーが出てきますが、どれも放置時間を設けます。
その時間はオープンタイムとも呼ばれます。
設問文の「プライマーの乾燥後」とは、オープンタイムを十分にとった状態を指します。
間違った記述です。
別選択肢でも述べていますが、接着剤は一定時間を置くことで化学反応を起こし、接着性が増します。
オープンタイムを置かずに張り付けてしまうと、十分な接着性を得ることができません。
正しい記述です。
防水工事や塗装工事でもトップコートと呼ばれる、仕上塗料塗り(仕上塗)があります。
主な目的が美観、防水層や塗装の保護です。
防水工事や左官工事、塗装工事など、工種が違っても施工の形が似ているものがあります。
本設問でもプライマーや仕上塗料塗りなどがありましたね。
名前が違っても同じような手順を踏んでいると気付ければ、覚えるコツに繋がると思います。
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02
防水工事の下地や張付けの方法について整理し、理解しましょう。
設問の通りです。
接着工法の場合は、ローラーはけ等を用いて、その日の施工範囲を塗布します。
プライマーは下地への浸透性、接着性を向上させるために使用します。
接着剤は、プライマーの乾燥後に使用します。
誤りです。
塗布した接着剤のオープンタイム(放置時間)を確認してから
ローラー等で転圧して接着させます。
設問の通りです。
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03
防水工事の種類、施工方法を知りましょう。
その通りです。
その通りです。
誤りです。
シートは、接着剤を塗布後、オープンタイムを置いてから張り付けます。
オープンタイムとは、接着剤と塗布後に水分や溶剤を揮発させるため、放置する時間のことです。
その通りです。
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