2級建築施工管理技士の過去問
令和3年(2021年)後期
4 問37
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問題
2級 建築施工管理技術検定試験 令和3年(2021年)後期 4 問37 (訂正依頼・報告はこちら)
建築工事における危害又は迷惑と、それを防止するための対策の組合せとして、最も不適当なものはどれか。
- 投下によるくずやごみの飛散 ―― ダストシュートの設置
- 工事用車両による道路の汚れ ―― 沈砂槽の設置
- 高所作業による工具等の落下 ―― 水平安全ネットの設置
- 解体工事による粉塵の飛散 ――― 散水設備の設置
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この過去問の解説 (2件)
01
安全管理に関する用語を理解しましょう。
適当です。
ダストシュートは、工事現場で高所からごみ等を投下するときに、
飛散しないように設置するものです。
不適当です。
沈砂槽は、工事現場の排水で土砂やモルタル等が下水道に流入しないように
設置するものです。
工事用車両による道路の汚れは、洗浄場を設置して対応します。
適当です。(労働安全衛生規則第537条)
適当な措置です。
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02
建築工事は品質の良い建物を工期内に建てるだけが目的ではありません。
工事場所の周辺・近隣住民への配慮はとても重要です。
必ず発生してしまう危害・迷惑は無くすことができませんので、対策をしっかり講じなければなりません。
正しい記述です。
外壁足場上の作業で出たごみや、解体工事で出た廃材を荷降ろしする為に効率をとってダストシュートを設ける場合があります。
ダストシュートを設けると投下時の騒音問題や、事故の危険性が考えられますので、試験問題には出ますが、一般的な現場では数少ない対策だと思われます。
間違った記述です。
沈砂槽はノッチタンクとも呼ばれ、工事で排水した水に含まれる砂や泥などを分離させ、純粋な水だけを現場外の排水桝に排水できる装置です。
見た目は大きな水槽ですが、中に仕切り板が設けられ、上澄みの水だけが排水できるようになっています。
工事用車両による道路の汚れ対策で一般的に多いのは、高圧洗浄機(ハイウォッシャー)を出入口に設置し、退場する工事用車両のタイヤを事前に洗い流し、もし退場時に道路を汚してしまった場合は高圧洗浄機でアスファルトの清掃を行う方法です。
正しい記述です。
鉄骨造の建方や鉄筋コンクリート造の外壁足場などの高所作業時に、工具等が落下した場合の為に水平安全ネットを設けます。
鉄骨造では梁に水平安全ネットを取付け、柱で囲われた内側に設けます。
外壁足場では建物と足場の間に水平安全ネットを取付けます。
正しい記述です。
解体するものを湿らせていれば粉塵・ホコリは出にくいとされています。
よく、携帯の画面フィルムを貼る際にお風呂場でやればホコリが入りにくいと言われていますが、それと同じような状況です。
解体工事をする際、近隣への粉塵飛散対策として散水養生は当たり前になっています。
ダストシュートや水平安全ネットなどは一般的な知識を持っていれば正解が分かると思います。
分からないこと・知らなかったことに的を絞って覚えていけば効率的に覚えられると思います。
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