2級建築施工管理技士の過去問
令和4年(2022年)前期
1 問8
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問題
2級 建築施工管理技術検定試験 令和4年(2022年)前期 1 問8 (訂正依頼・報告はこちら)
構造材料の力学的性質に関する記述として、最も不適当なものはどれか。
- 部材の材軸方向に圧縮力が生じているとき、その力がある限界を超えると、その部材が安定を失って曲がる現象を座屈という。
- ヤング係数は、熱による材料の単位長さ当たりの膨張長さの割合である。
- ポアソン比とは、一方向の垂直応力によって材料に生じる縦ひずみと、これに対する横ひずみの比をいう。
- 座屈荷重は、座屈軸まわりの断面二次モーメントに比例する。
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この過去問の解説 (3件)
01
断面二次モーメントや断面係数の算定式を覚えておきましょう。
たわみや応力度に関する問題に対応できます。
設問の通りです。
ヤング係数は、コンクリート・木材・鋼材などの異なる材料の変形しにくさを表す係数のことです。
数値が大きいほど、たわみにくい材料ということを示しています。
設問にある、熱による材料の単位長さ当たりの膨張長さの割合は、線膨張率についての説明文です。
設問の通りです。
座屈の起きるときの荷重が座屈荷重(Pk)です。
Pk= (π2 ・E・I) / ℓk2
(E:ヤング係数 I:断面二次モーメント ℓk:座屈長さ)
よって、座屈荷重は断面二次モーメントに比例します。
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02
この設問は、力学的性質に関して力学的な現象や語句の定義について問われています。
設問の通りです。
設問は誤りです。
ヤング係数は、垂直応力度と材軸方向のひずみ度との比をいいます。
設問は、線膨張係数についての説明です。
設問の通りです。
設問の通りです。
座屈荷重とは、座屈を生じさせる荷重の大きさをいいます。
また断面二次モーメントは、部材の曲げにくさを表す値です。
座屈荷重が大きくなるほど、断面二次モーメントも比例して大きくなります。
最初は理解しづらい分野ですが、語句の意味・定義さえ理解すれば得点源になる分野ですので、必ず理解しましょう。
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03
構造の主に用語の具体的内容に関する問題です。
長い棒の端と端から押すと曲がってしまうイメージです。
膨張長さに関する用語ではありません。
ひずみ度の割合を算出する場合に用います。
断面二次モーメントが大きいと曲がりにくく、曲げるには座屈荷重が大きくなる、ということになります。
各用語を、文章だけでなく図解で覚えると理解が深まります。
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