2級建築施工管理技士の過去問
令和4年(2022年)前期
1 問11

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問題

2級 建築施工管理技術検定試験 令和4年(2022年)前期 1 問11 (訂正依頼・報告はこちら)

鋼の一般的な性質に関する記述として、最も不適当なものはどれか。
  • 弾性限度内であれば、引張荷重を取り除くと元の状態に戻る。
  • 炭素含有量が多くなると、溶接性は向上する。
  • 熱処理によって、強度等の機械的性質を変化させることができる。
  • 空気中で酸化し、錆を生じるため、防食を施す必要がある。

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この過去問の解説 (3件)

01

<鋼材の特徴>

炭素含有量が多くなると、引張強度・硬度が増加しますが、伸び・溶接性が低下します。

選択肢1. 弾性限度内であれば、引張荷重を取り除くと元の状態に戻る。

外力を取り除くと元の形に戻ることを弾性といいます。

また、弾性限度とは材料が弾性変形する限界の値のことです。

選択肢2. 炭素含有量が多くなると、溶接性は向上する。

誤りです。

炭素含有量が多くなると、引張強度・硬度が増加しますが、伸び・溶接性が低下します。

選択肢3. 熱処理によって、強度等の機械的性質を変化させることができる。

「焼ならし」「焼入れ」「焼戻し」等の熱処理によって、強度等の機械的性質を変化させることができます。

選択肢4. 空気中で酸化し、錆を生じるため、防食を施す必要がある。

設問の通りです。

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02

この設問は、鋼の一般的な性質・特徴について問われています。

選択肢1. 弾性限度内であれば、引張荷重を取り除くと元の状態に戻る。

設問の通りです。

選択肢2. 炭素含有量が多くなると、溶接性は向上する。

設問は誤りです。鋼は、炭素含有量が多くなると、溶接性が低下します。

選択肢3. 熱処理によって、強度等の機械的性質を変化させることができる。

設問の通りです。

鋼は、焼入れ、焼きなまし等の熱処理によって、強度等の機械的性質を変化させることができます。

選択肢4. 空気中で酸化し、錆を生じるため、防食を施す必要がある。

設問の通りです。

まとめ

出題範囲はそこまで広くありませんので過去問を活用して理解を深めましょう。

参考になった数22

03

鋼材の特徴に関する問題です。

選択肢1. 弾性限度内であれば、引張荷重を取り除くと元の状態に戻る。

弾性荷重とは、断面形状が元に戻る荷重のことです。

選択肢2. 炭素含有量が多くなると、溶接性は向上する。

誤りになります。炭素含有量が多いと溶接性は低下します。

選択肢3. 熱処理によって、強度等の機械的性質を変化させることができる。

鋼材の性質を変化させるために入熱などの熱処理を行います。

選択肢4. 空気中で酸化し、錆を生じるため、防食を施す必要がある。

錆が生じると強度低下につながるため、防錆を行います。

まとめ

日常の中にも鋼材の特性に触れる機会があるのでそれらをイメージしましょう。

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