2級建築施工管理技士の過去問
令和4年(2022年)前期
3 問4

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問題

2級 建築施工管理技術検定試験 令和4年(2022年)前期 3 問4 (訂正依頼・報告はこちら)

コンクリートの養生に関する記述として、最も不適当なものはどれか。
  • 打込み後の養生温度が高いほど、長期材齢における強度増進性が大きくなる。
  • 湿潤養生期間は、早強ポルトランドセメントを用いた場合、普通ポルトランドセメントより短くできる。
  • 打込み後、直射日光等による急速な乾燥を防ぐための湿潤養生を行う。
  • 打込み後、少なくとも1日間はそのコンクリートの上で歩行又は作業をしないようにする。

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この過去問の解説 (3件)

01

コンクリートは、硬化する初期の段階においての急激な温度変化・乾燥・

振動等の影響を受けないように十分な養生を行わなければなりません。

選択肢1. 打込み後の養生温度が高いほど、長期材齢における強度増進性が大きくなる。

誤りです。

養生期間中の温度が過度に低い強度発現が遅くなり、逆に高い

長期材齢における強度増進が小さくなります

適当な温度を保つ必要があります。

選択肢2. 湿潤養生期間は、早強ポルトランドセメントを用いた場合、普通ポルトランドセメントより短くできる。

設問の通りです。

選択肢3. 打込み後、直射日光等による急速な乾燥を防ぐための湿潤養生を行う。

設問の通りです。

選択肢4. 打込み後、少なくとも1日間はそのコンクリートの上で歩行又は作業をしないようにする。

コンクリートの打込み後は、振動や外力から保護するため、

少なくとも1日間はその上で作業をしないようにします

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02

この設問は、コンクリートの養生の一般知識について問われています。

選択肢1. 打込み後の養生温度が高いほど、長期材齢における強度増進性が大きくなる。

設問は誤りです。

コンクリートの打込み後の養生温度が過度に高いと長期材齢における強度増進性が小さくなるとともに、温度ひび割れの発生を誘発します。

選択肢2. 湿潤養生期間は、早強ポルトランドセメントを用いた場合、普通ポルトランドセメントより短くできる。

設問の通りです。頻出の内容です。

選択肢3. 打込み後、直射日光等による急速な乾燥を防ぐための湿潤養生を行う。

設問の通りです。頻出の内容です。

打込み直後のコンクリートは、劣化因子が侵入する抵抗力が十分にない為、直射日光等により急速に乾燥すると、コンクリート表面にひび割れが発生し、耐久性が低下する可能性があります。

その為、散水等の湿潤養生を行います。

選択肢4. 打込み後、少なくとも1日間はそのコンクリートの上で歩行又は作業をしないようにする。

設問の通りです。

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03

養生とは、コンクリートが十分な強度を発現できるようする措置です。

選択肢1. 打込み後の養生温度が高いほど、長期材齢における強度増進性が大きくなる。

誤りです。強度発現しやすい適切な温度とします。

選択肢2. 湿潤養生期間は、早強ポルトランドセメントを用いた場合、普通ポルトランドセメントより短くできる。

「早強」の名の通り、養生期間を短く打ち切ることができます。

選択肢3. 打込み後、直射日光等による急速な乾燥を防ぐための湿潤養生を行う。

急速な乾燥はコンクリートには不適なので、打ち込み後は湿潤に保ちます。

選択肢4. 打込み後、少なくとも1日間はそのコンクリートの上で歩行又は作業をしないようにする。

打ち込み直後は、硬化途中であるので不要な作業はしないようにします。

まとめ

コンクリートの特性を理解すれば、どのような養生が適切か連想しやすいです。

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