2級建築施工管理技士の過去問
令和4年(2022年)前期
3 問5

このページは閲覧用ページです。
履歴を残すには、 「新しく出題する(ここをクリック)」 をご利用ください。

問題

2級 建築施工管理技術検定試験 令和4年(2022年)前期 3 問5 (訂正依頼・報告はこちら)

在来軸組構法における木工事に関する記述として、最も不適当なものはどれか。
  • 土台の継手は腰掛けあり継ぎとし、継手付近の下木をアンカーボルトで締め付けた。
  • 和小屋組の棟木や母屋には、垂木を取り付けるため、垂木当たり欠きを行った。
  • 隅通し柱の仕口は土台へ扇ほぞ差しとし、ホールダウン金物を用いてボルトで締め付けた。
  • 床束の転倒やずれを防止するため、床束の相互間に根がらみ貫を釘で打ち付けた。

次の問題へ

正解!素晴らしいです

残念...

この過去問の解説 (3件)

01

木造在来軸組工法は、主に柱や梁で構成されていて、

間取りや開口部等の配置や大きさの計画が自由にできます。

選択肢1. 土台の継手は腰掛けあり継ぎとし、継手付近の下木をアンカーボルトで締め付けた。

土台の継手は、「腰掛けあり継ぎ」か「腰掛けかま継ぎ」として、

上木となる方をアンカーボルトで締め付けます。

選択肢2. 和小屋組の棟木や母屋には、垂木を取り付けるため、垂木当たり欠きを行った。

垂木は45cm間隔に配置します。

母屋に垂木欠きして取付け、母屋上で乱につなぎます。

選択肢3. 隅通し柱の仕口は土台へ扇ほぞ差しとし、ホールダウン金物を用いてボルトで締め付けた。

通し柱とは、2階以上の木造建物で1本の材で通した柱のことです。

隅柱は特に引き抜き力が作用するので、土台からのホールダウン金物で緊結します。

選択肢4. 床束の転倒やずれを防止するため、床束の相互間に根がらみ貫を釘で打ち付けた。

根がらみ貫とは、床束を固定するため連結する板材のことです。

参考になった数54

02

この設問は、在来軸組構法における施工方法について問われています。

選択肢1. 土台の継手は腰掛けあり継ぎとし、継手付近の下木をアンカーボルトで締め付けた。

設問は誤りです。

土台の継手は、腰掛けかま継ぎとし、上木となる方をアンカーボルトで締め付けます。

選択肢2. 和小屋組の棟木や母屋には、垂木を取り付けるため、垂木当たり欠きを行った。

設問の通りです。

当たり欠きとは、部材取付部分に設ける切り欠きをいいます。

選択肢3. 隅通し柱の仕口は土台へ扇ほぞ差しとし、ホールダウン金物を用いてボルトで締め付けた。

設問の通りです。

選択肢4. 床束の転倒やずれを防止するため、床束の相互間に根がらみ貫を釘で打ち付けた。

設問の通りです。

床束とは、床を支え、大引きの下部に取付けられる部材をいいます。

まとめ

出題範囲が広い分野でもあるので、過去問等を活用して出題されたことがある問題に関しては、必ず理解しましょう。

参考になった数15

03

木工事に関する出題です。

選択肢1. 土台の継手は腰掛けあり継ぎとし、継手付近の下木をアンカーボルトで締め付けた。

誤りです。上木をアンカーボルトで締め付けます。

選択肢2. 和小屋組の棟木や母屋には、垂木を取り付けるため、垂木当たり欠きを行った。

当たり欠きをすることで、取り付けに支障がないようにします。

選択肢3. 隅通し柱の仕口は土台へ扇ほぞ差しとし、ホールダウン金物を用いてボルトで締め付けた。

通し柱はホールダウン金物で固定します。

選択肢4. 床束の転倒やずれを防止するため、床束の相互間に根がらみ貫を釘で打ち付けた。

床束同士の固定を根がらみ貫で行います。

まとめ

図解で木構造の立体構成と各部材名称を覚えましょう。

参考になった数14