2級建築施工管理技士の過去問
令和4年(2022年)前期
5 問2

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問題

2級 建築施工管理技術検定試験 令和4年(2022年)前期 5 問2 (訂正依頼・報告はこちら)

鉄骨の建方に関する記述として、不適当なものを2つ選べ。
  • 玉掛け用ワイヤロープでキンクしたものは、キンクを直してから使用した。
  • 仮ボルトの本数は、強風や地震等の想定される外力に対して、接合部の安全性の検討を行って決定した。
  • 油が付着している仮ボルトは、油を除去して使用した。
  • 建方時に用いた仮ボルトを、本締めに用いるボルトとして使用した。

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この過去問の解説 (3件)

01

建方や建入れ直しに関する事項を整理しておきましょう。

選択肢1. 玉掛け用ワイヤロープでキンクしたものは、キンクを直してから使用した。

キンク局部的によりが詰まったり戻ったりして発生する現象です。

ワイヤロープでキンクしたものは、直しても強度が低下している可能性が高いため、使用してはいけません。

選択肢2. 仮ボルトの本数は、強風や地震等の想定される外力に対して、接合部の安全性の検討を行って決定した。

仮ボルトは、部材の組立の際の溶接や本締めまでの間に想定される外力に対して架構の変形や倒壊を防ぐためのボルトです。

選択肢3. 油が付着している仮ボルトは、油を除去して使用した。

設問の通りです。

選択肢4. 建方時に用いた仮ボルトを、本締めに用いるボルトとして使用した。

建方時に使用した仮ボルトは、傷が付いたりして正しい張力が与えられなくなるので本締めに用いません。

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02

この設問は、鉄骨の建方についてワイヤロープやボルトについて問われています。

選択肢1. 玉掛け用ワイヤロープでキンクしたものは、キンクを直してから使用した。

設問は誤りです。

一度キンクしたワイヤロープは、直しても強度が低下している可能性があるため使用してはいけません。

選択肢2. 仮ボルトの本数は、強風や地震等の想定される外力に対して、接合部の安全性の検討を行って決定した。

設問の通りです。

選択肢3. 油が付着している仮ボルトは、油を除去して使用した。

設問の通りです。

油が付着している仮ボルトは、ウエスなどで油を除去して使用します。

選択肢4. 建方時に用いた仮ボルトを、本締めに用いるボルトとして使用した。

設問は誤りです。

本締め時に仮ボルトを使用すると、ネジ山が痛む等の不具合が生じて、本締め時に適切な軸力が発揮されない可能性があるため使用しません。

まとめ

仮ボルトと本締め時に使用するボルトの使う種類については頻出です。

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03

鉄骨の建方とは、鉄骨の骨組みを組み立てる作業のことです。

選択肢1. 玉掛け用ワイヤロープでキンクしたものは、キンクを直してから使用した。

誤りです。一度キンクが発生したワイヤーは使用してはいけません。

選択肢2. 仮ボルトの本数は、強風や地震等の想定される外力に対して、接合部の安全性の検討を行って決定した。

設問の通りです。

選択肢3. 油が付着している仮ボルトは、油を除去して使用した。

油によって適切な性能が発揮できない恐れがあるので、油は除去します。

選択肢4. 建方時に用いた仮ボルトを、本締めに用いるボルトとして使用した。

誤りです。仮ボルトは鉄骨の組み立て時に仮に用いるボルトなので、本締めに用いてはいけません。

まとめ

鉄骨の建方作業時の注意事項について、理解しましょう。

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