2級建築施工管理技士の過去問
令和4年(2022年)後期
1 問8

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問題

2級 建築施工管理技術検定試験 令和4年(2022年)後期 1 問8 (訂正依頼・報告はこちら)

建築物の構造設計における荷重及び外力に関する記述として、最も不適当なものはどれか。
  • 積雪荷重は、雪下ろしを行う慣習のある地方では、低減することができる。
  • 風力係数は、風洞試験によって定める場合のほか、建築物の断面及び平面の形状に応じて定められた数値とする。
  • 風圧力は、地震力と同時に作用するものとして計算する。
  • 地震力は、建築物の固定荷重又は積載荷重を減ずると小さくなる。

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この過去問の解説 (2件)

01

この設問は構造設計の荷重に関して問われています。

長期・短期で大きく2つに分かれているので、しっかり区別して問題を見てみましょう。

選択肢1. 積雪荷重は、雪下ろしを行う慣習のある地方では、低減することができる。

設問のとおりです。

雪下ろしを行う習慣のある地方においては、その地方における垂直積雪量が1mを超える場合においても、積雪荷重は雪下ろしの状況に応じて垂直積雪量を1mまで減らして計算することができます。

選択肢2. 風力係数は、風洞試験によって定める場合のほか、建築物の断面及び平面の形状に応じて定められた数値とする。

設問のとおりです。

風力係数は、風洞試験によって定める場合のほか、建築物の断面及び平面の形状に応じて定められた数値とします。

選択肢3. 風圧力は、地震力と同時に作用するものとして計算する。

誤りです。

短期に生ずる力の応力の組み合わせにおいて、風圧力と地震力、多雪区域を除いた積雪荷重は同時に作用しないものとして、積雪時、暴風時、地震時をそれぞれ計算します。

選択肢4. 地震力は、建築物の固定荷重又は積載荷重を減ずると小さくなる。

設問のとおりです。

建築物の地上部分の地震力は、当該部分の固定荷重と積載荷重との和に当該高さにおける地震層せん断力係数を乗じて計算しなければならないため、固定荷重または積載荷重が小さくなると地震力も小さくなります。

まとめ

この設問は、構造設計の荷重に関して問われており文章だけで理解しようとするとかなり時間がかかってしまいます。

長期にかかる力と短期にかかる力は、それぞれどういう違いがあるのかを理解しましょう。

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02

この問題でのポイントは、構造設計における各荷重及び外力の知識について問われています。

選択肢1. 積雪荷重は、雪下ろしを行う慣習のある地方では、低減することができる。

雪下ろしを行う慣習のある地方では、

垂直積雪量が1mを超える場合は垂直積雪量を1mまで減らして計算できます。

選択肢2. 風力係数は、風洞試験によって定める場合のほか、建築物の断面及び平面の形状に応じて定められた数値とする。

設問の通りです。

選択肢3. 風圧力は、地震力と同時に作用するものとして計算する。

応力算定においては一般に地震力と風圧力は同時に作用しないものとして計算します。

選択肢4. 地震力は、建築物の固定荷重又は積載荷重を減ずると小さくなる。

地震力は、「固定荷重と積載荷重の和」に「地震層せん断力係数」を乗じて計算します。

よって、固定荷重又は積載荷重を減ずると地震力は小さくなります。

まとめ

構造による問題では各計算式を覚えることで理解しやすくなります。

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