2級建築施工管理技士 過去問
令和6年(2024年)前期
問41 (ユニットF 問4)

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問題

2級建築施工管理技士試験 令和6年(2024年)前期 問41(ユニットF 問4) (訂正依頼・報告はこちら)

カーペット敷きに関する記述として、最も不適当なものはどれか。
  • タイルカーペットは、粘着剥離形の接着剤を用いて張り付けた。
  • グリッパー工法に用いるグリッパーは、壁に密着させて取り付けた。
  • ウィルトンカーペットは、はぎ合わせを手縫いでつづり縫いとした。
  • タフテッドカーペットの敷込みは、全面接着工法とした。
  • タイルカーペットの目地は、フリーアクセスフロアの目地とずらして割り付けた。

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この過去問の解説 (3件)

01

カーペット敷きに関する問題です。

選択肢1. タイルカーペットは、粘着剥離形の接着剤を用いて張り付けた。

正しい記述です。

 

キーワード: 粘着剥離形接着剤、タイルカーペット

説明: タイルカーペットには、貼ってはがせる「粘着剥離形」の接着剤が用いられます。

選択肢2. グリッパー工法に用いるグリッパーは、壁に密着させて取り付けた。

誤った記述です。

 

キーワード: グリッパー工法、壁からの距離

説明: グリッパーは壁に密着させて取り付けるのではなく、「壁から5~10mm程度離して」設置します。

選択肢3. ウィルトンカーペットは、はぎ合わせを手縫いでつづり縫いとした。

正しい記述です。

 

キーワード: ウィルトンカーペット、つづり縫い

説明: ウィルトンカーペットなどの高級カーペットのはぎ合わせには、手縫いのつづり縫いが用いられます。

選択肢4. タフテッドカーペットの敷込みは、全面接着工法とした。

正しい記述です。

 

キーワード: タフテッドカーペット、全面接着工法

説明: タフテッドカーペットは、下地に対してしっかり固定するため、全面接着工法が採用されます。

選択肢5. タイルカーペットの目地は、フリーアクセスフロアの目地とずらして割り付けた。

正しい記述です。

 

キーワード: タイルカーペット、目地ずらし、フリーアクセスフロア

説明: フリーアクセスフロアのパネル目地とタイルカーペットの目地をずらして割り付けることで、隙間や浮きが生じにくくなり、美観・安全性が向上します。

まとめ

各種カーペットの施工方法や下地との取り合い・施工手順について理解しましょう!

参考になった数37

02

この問題では、カーペットの種類ごとの施工方法や注意点を理解しているか問われています。

選択肢1. タイルカーペットは、粘着剥離形の接着剤を用いて張り付けた。

粘着剥離形接着剤(ピールアップ)は、施工後も剥がしやすく再利用しやすいため、タイルカーペットに適しています。

 

よって正しい記述となります。

 

選択肢2. グリッパー工法に用いるグリッパーは、壁に密着させて取り付けた。

グリッパー工法に用いるグリッパーは、壁から数mm(5〜10mm)離して設置します。

カーペットを張るスペースを確保するためです。

 

よって誤った記述となります。


 

選択肢3. ウィルトンカーペットは、はぎ合わせを手縫いでつづり縫いとした。

ウィルトンカーペットは、はぎ合わせ(ジョイント)部分を、丁寧につづり縫いで仕上げます。

 

よって正しい記述となります。

 

 

 

選択肢4. タフテッドカーペットの敷込みは、全面接着工法とした。

タフテッドカーペットは、全面接着工法で敷込むのが一般的です。

 

よって正しい記述となります。

 

選択肢5. タイルカーペットの目地は、フリーアクセスフロアの目地とずらして割り付けた。

タイルカーペットをフリーアクセスフロアに敷設する際は、ズレ防止や美観の向上のため、目地をずらして割り付けます。

 

よって正しい記述となります。

 

まとめ

グリッパー工法の記述で、壁から離すのはなんとなく間違いのような気がしますが、施工方法を理解していれば解ける問題です。

このような引っかけに問題に、釣られないよう注意しましょう。

 

 

参考になった数7

03

カーペットは家のリビングに敷いてあるものと違い、建築工事では床に固定されます。

一つずつ確認していきましょう。

選択肢1. タイルカーペットは、粘着剥離形の接着剤を用いて張り付けた。

正しい記述です。

タイルカーペット用の接着剤は、粘着はく離 (ピールアップ) 形とします。

公共建築工事標準仕様書19.3.2をご確認ください。

選択肢2. グリッパー工法に用いるグリッパーは、壁に密着させて取り付けた。

不適当な記述です。

グリッパーは、部屋の周囲の壁際や柱回りに接着剤又は釘で固定します。

公共建築工事標準仕様書19.3.3をご確認ください。

選択肢3. ウィルトンカーペットは、はぎ合わせを手縫いでつづり縫いとした。

正しい記述です。

織じゅうたんの接合方法は、切断部分のほつれ止め措置後、ヒートボンド工法又は丈夫な 綿糸、亜麻糸若しくは合成繊維糸を手縫いで、間ぜまにつづり縫いとし、適用は特記による。

公共建築工事標準仕様書19.3.3をご確認ください。

選択肢4. タフテッドカーペットの敷込みは、全面接着工法とした。

正しい記述です。

公共建築工事標準仕様書19.3.3をご確認ください。

選択肢5. タイルカーペットの目地は、フリーアクセスフロアの目地とずらして割り付けた。

正しい記述です。

タイルカーペットの目地は、フリーアクセスフロアの目地にまたがるように割り付けます。

公共建築工事標準仕様書19.3.3をご確認ください。

まとめ

カーペット工事は張り方向や割り付けで仕上がりの風合いが変わったりします。広間や会議室など格式の高い部屋に用いられることが多いため気を使います。美しいカーペットが施工できるように学習していきましょう。

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