国内旅行業務取扱管理者の過去問
平成28年度(2016年)
国内旅行実務 問77

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問題

国内旅行業務取扱管理者試験 平成28年度(2016年) 国内旅行実務 問77 (訂正依頼・報告はこちら)

貸切バスによる運送に関する以下の設問について、選択肢の中から答を1つ選びなさい。

次の行程( 日帰り )で、学校教育法による中学校の生徒の団体が大型車の貸切バス( 本問において、以下「大型バス」という。 )を利用するとき、この運賃について資料に基づき各設問に該当する答を、選択肢の中からそれぞれ1つ選びなさい。
(注1)「一般貸切旅客自動車運送事業の運賃・料金の変更命令について(平成26年3月26日付 関東運輸局長公示)」によるものとする。
(注2)この運行に係る料金は生じないものとする。
(注3)消費税の計算は、行わないものとする。

<行程>  ( 日帰り )
●走行時間の合計は6時間10分
●実車距離は214キロ
なお、「実車距離」とは、旅客の最初の乗車から最後の降車までの間に走行する距離をいい、回送距離は含まない。
●回送距離の合計は67キロ

<資料>
●時間制運賃の下限額は大型バス1時間当たり5,310円とし、この大型バスの時間制運賃は下限額をもとに計算される。
●キロ制運賃の下限額は大型バス1キロ当たり120円とし、この大型バスのキロ制運賃は下限額をもとに計算される。

この行程における下限額をもとに計算したキロ制運賃の額について、正しいものはどれか。
  • 214キロ → 端数処理 → 210キロ×120円=25,200円
  • 214キロ → 端数処理 → 220キロ×120円=26,400円
  • 214キロ+67キロ=281キロ → 端数処理 → 280キロ×120円=33,600円
  • 214キロ+67キロ=281キロ → 端数処理 → 290キロ×120円=34,800円

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この過去問の解説 (3件)

01

正解は4です。

キロ制運賃では、実際の走行距離(営業所出庫~営業所帰庫)で計算します。
この設問では実車距離(旅客が乗車している間)と回送距離が提示されているのでその合計です。
10キロ未満の端数が出た場合は切り上げします。(キロ数運賃では切り捨てはありません。)

1と2は回送距離の加算漏れ、1と3は端数4キロを切り捨ててしまっているので誤りです。

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02

貸切バスは、最寄りの営業所から配車地までの距離が往復で20キロを超える場合に、回送料金が発生します。
よって、1と2は誤りです。
また、1と3は端数処理が間違っているので、4が正解となります。

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03

正解は、4です。

キロ制運賃 = 走行キロ × キロ単価

バスが車庫を出発して、お客様がバスに乗車する場所までの移動距離、お客様がバスを降りて、バスが車庫に戻るまでの移動距離も加算されるので、注意が必要です。
※走行キロは、10㎞未満は、10㎞に切り上げて計算します。

よって、
 (214キロ + 67キロ) × 120円 = (281キロ) × 120円
  → 290キロ × 120円 = 34,800円
となります。

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