国内旅行業務取扱管理者の過去問 平成29年度（2017年） 旅行業法及びこれに基づく命令 問16

正解は１（b、dが当てはまる）です。

bは「最少催行人員」と呼ばれる規定で、該当する場合は必ず広告表示に記載されます。

dは平成24年の旅行業法施行規則等の改正で新たに盛り込まれた事項です。
この年に関越自動車道で発生した高速ツアーバスの事故を受け、安全規制強化の一環として広告表示にも「運送サービスに関し旅行者が取得することが望ましい輸送の安全に関する情報」の追加が義務付けられました。

一方で、aは広告表示には含まれません。
なお、「契約の申込方法及び契約の成立」は取引説明時の説明書面記載事項です。

cも広告表示事項ではありません。
「旅行中の損害の補償」は説明書面及び契約書面に記載されます。

旅行業者等が旅行者と締結する契約等に関する規則第13条で、広告の表示事項については以下の通り記載されています。

1.企画者の氏名又は名称及び住所並びに登録番号
2.旅行の目的地及び日程に関する事項
3.旅行者が提供を受けることができる運送、宿泊又は食事のサービスの内容に関する事項
4.旅行者が旅行業者等に支払うべき対価に関する事項
5.旅程管理業務を行う者の同行の有無
6.企画旅行の参加者数があらかじめ企画者が定める人員数を下回った場合に当該企画旅行を実施しないこととするときは、その旨及び当該人員数
7.第三号に掲げるサービスに専ら企画旅行の実施のために提供される運送サービスが含まれる場合にあっては、当該運送サービスの内容を勘案して、旅行者が取得することが望ましい輸送の安全に関する情報
8.法第十二条の四に規定する取引条件の説明を行う旨（第三条第一号に規定する事項を表示して広告する場合を除く。）

上記の、6の最少催行人員に関しての事項がb、3と7のサービスに該当する事項についてがdとなります。

以上より、1（b,d が定められている）が正解です。

ａ契約の申込方法及び契約の成立に関する事項と、c損害の補償に関する事項は広告の表示事項には含まれません。
該当するのは、bの人員数とdの輸送の安全に関する情報です。
よって、正解は1です。