国内旅行業務取扱管理者の過去問
平成29年度（2017年）
旅行業法及びこれに基づく命令 問22

正解は４（a、b、c、dとも正しい）です。

「業務改善命令」は旅行業法第18条の3に規定があります。
旅行業法を定める目的である「取引の公正の維持」「旅行の安全の確保」「旅行者の利便の増進」を損ねることのないよう、その恐れがある当該旅行業者に改善指示を出すものです。

設問文aの「取扱料金の変更」、bの「旅行業約款の変更」、cの「旅程管理のための措置実施」、dの「損害賠償のための保険契約締結」はいずれもこの指示事項の中に挙げられています。

この他には「旅行業務取扱者の解任」、「その他業務運営改善に必要な措置実施」があります。

業法第18条の三に業務改善命令について記載があります。

「登録行政庁は、旅行業者に対し次に掲げる措置をとるべきことを命ずることができる。
・旅行業務取扱管理者を解任すること。
・旅行業務の取扱いの料金又は企画旅行に関し旅行者から収受する対価を変更すること。
・旅行業約款を変更すること。
・企画旅行に係る第12条の十の国土交通省令で定める措置を確実に実施すること。
・旅行者に生じた損害を賠償するために必要な金額を担保することができる保険契約を締結すること。
・前各号に掲げるもののほか、業務の運営の改善に必要な措置をとること。」

以上より、4が正解（a,b,c,dすべて正しい）です。

ａ、ｂ、ｃ、ｄの全てが旅行業法第18条の3に定められているので、正解は4です。
いずれも、旅行者が不利益を被らないようにする観点からの規制です。