国内旅行業務取扱管理者 過去問
令和2年度(2020年)
問72 (国内旅行実務 問72)

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問題

国内旅行業務取扱管理者試験 令和2年度(2020年) 問72(国内旅行実務 問72) (訂正依頼・報告はこちら)

次の文章を読み、以下の設問について、該当する答を選択肢の中から1つ選びなさい。

川や海の自然に恵まれた我が国には数多くの橋が架けられているが、橋は生活に必要なインフラであると共に、景観の美しさや構造的特徴、その歴史などから、観光資源の1つにもなっている。
淡路島と( A )を結ぶ明石海峡大橋は世界最長の吊り橋として知られる。また、コバルトブルーの海上に緩やかなカーブを描く( a )伊良部大橋は美しい景色が写真映えすると人気である。
景観の他にも、石造りのアーチ水路橋で今も灌漑施設として利用されている( b )通潤橋、歌川広重の浮世絵にも描かれ両岸から四層のはねぎによって支えられている( c )猿橋、木造で五連のアーチを描く( d )錦帯橋などは、その景観と共に架橋の歴史や技術の高さなども人気の一因となっている。

下線( a )と同じ都道府県にある史跡は、次のうちどれか。
  • 西都原古墳群
  • 大宰府政庁跡
  • 玉陵
  • 吉野ヶ里遺跡

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この過去問の解説 (3件)

01

正解は3の玉陵(たまうどぅん)です。

伊良部大橋は宮古島と伊良部島の間に架かる海上橋であり、同じ沖縄県にあるのは、那覇市の玉陵です。
玉陵は琉球王朝の歴代国王が葬られている墓所(陵墓)です。

1の西都原古墳群(さいとばるこふんぐん)は宮崎県西都市、
2の大宰府政庁跡(だざいふせいちょうあと)は福岡県太宰府市、
4の吉野ヶ里遺跡(よしのがりいせき)は佐賀県吉野ヶ里町・神埼市にあります。
ちなみに「大宰府」は歴史上の行政機関名としては「大」の字が正しく、現在の地名である「太宰府」とは異なります。

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02

正解 3

伊良部大橋は沖縄県にあります。

1の西都原古墳群は、宮崎県西都市にあります。市民祭の「古墳祭」が11月に行われています。

2の大宰府政庁跡は、福岡県太宰府市にあります。7世紀後半から奈良・平安時代を通じて置かれた役所でした。

3の玉陵は、沖縄県那覇市にある琉球王家の陵墓です。平成30年に国宝に指定されました。

4の吉野ケ里遺跡は、佐賀県神埼市と吉野ケ里町にまたがる旧石器時代から中世の遺跡です。

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03

正解は3の「玉陵(たまうどぅん)」です。

この問題で覚えておくポイントは、「伊良部大橋」の所在地と、それと同じ都道府県にある史跡を確認することです。伊良部大橋は観光写真でも有名な沖縄県の景勝地ですが、地理的な知識と史跡の所在地が問われるため、基本的な地域理解が重要です。

選択肢1. 西都原古墳群

宮崎県西都市に所在する古墳群で、約300基の古墳が広がる全国有数の古墳群です。
沖縄県とは一致しないため誤りです。

選択肢2. 大宰府政庁跡

福岡県太宰府市に位置する、古代の九州地方の統治・外交・防衛を担った重要な役所の遺跡です。

地名に注意が必要ですが、現在の「太宰府市」と歴史上の機関名「大宰府」は漢字が異なります。
沖縄県とは一致しないため誤りです。

選択肢3. 玉陵

沖縄県那覇市首里にある、第二尚氏王統の歴代琉球国王が葬られた陵墓です。
1501年に尚真王によって築かれ、石造建築としての美しさと歴史的価値から、2000年には「琉球王国のグスク及び関連遺産群」として世界遺産に登録され、2018年には国宝に指定されています。

伊良部大橋と同じ沖縄県にあるため、正しい選択肢です。

選択肢4. 吉野ヶ里遺跡

佐賀県神埼市および吉野ヶ里町にまたがる大規模な弥生時代の環濠集落跡で、考古学的にも非常に重要な遺跡です。
沖縄県とは一致しないため誤りです。

まとめ

沖縄県は、世界遺産や王朝文化など観光地としても注目されるエリアですので、関連する地理・文化資源の知識は他の設問でも頻出です。

しっかり押さえておきましょう。

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