国内旅行業務取扱管理者の過去問
令和3年度（2021年）
旅行業法及びこれに基づく命令 問16

正解は１です。

aは、正しいです。

旅行業法施行規則第三十二条の二で、旅程管理について「本邦内の旅行であつて、契約の締結の前に旅行者にこれらの措置を講じない旨を説明し、かつ、当該旅行に関する計画に定めるサービスの提供を受ける権利を表示した書面を交付した場合を除く」と明記されています。

bは、正しいです。

旅行業法第十二条の十に「旅行業者は、企画旅行を実施する場合においては、旅行者に対する運送等サービスの確実な提供、旅行に関する計画の変更を必要とする事由が生じた場合における代替サービスの手配その他の当該企画旅行の円滑な実施を確保するため国土交通省令で定める措置を講じなければならない」とあります。

cは、誤りです。

旅行業法施行規則第三十条の四に、旅行業者は「旅行に関する計画における二人以上の旅行者が同一の日程により行動することを要する区間における円滑な旅行の実施を確保するために必要な集合時刻、集合場所その他の事項に関する指示をしなければならい」とあります。

dは、誤りです。

旅行業者は、募集型企画旅行だけではなく受注型企画旅行においても旅程管理をする義務を負います。

正解は１です。

◆旅程管理の措置◆

[1] 計画に定めたサービスを旅行者に提供するために旅行開始前の予約

[2] 旅行地において計画に定めたサービスを提供するために必要な手続きの実施

[3] 計画に定めたサービスの変更が生じる場合の代替サービスの手配

[4] ２名以上の旅行者が同行する場合の集合時間・集合場所の指示

ただし、次の3 つの条件を満たせば、

上記の旅程管理の措置である[2] ・[3] を行わなくてもよいとされています。

(1) 本邦内のみの旅行

(2) 旅行者に対して、「旅行サービスの提供を受ける権利を表示した書面」を交付する

(3) 事前に説明をする

よって、aとbは正しく、cとdは誤りです。

正解は１です。

（a）◯

国内の企画旅行のみ、契約の締結前であれば説明を行えば措置の免除が可能です。

（b）◯

必要な「予約」は、旅行の開始前に完了していなければなりません。

（c）×

旅行者が2名以上の時は、集合時刻や集合場所などの指示が必要です。

（d）×

募集型企画旅行だけでなく、受注型企画旅行でも同じく措置が必要です。