国内旅行業務取扱管理者 過去問
令和4年度(2022年)
問51 (国内旅行実務 問1)
問題文
次の利用内容で運行する大型車の貸切バス(本設問において、以下「大型バス」という。)に関する次の記述のうち、正しいものを1つ選びなさい。
(注1)「一般貸切旅客自動車運送事業標準運送約款」によるものとする。
(注2)大型バスの運賃は、「一般貸切旅客自動車運送事業の運賃・料金の変更命令について(平成26年3月26日付 関東運輸局長公示)」によるものとする。
(注3)この大型バスの所定運賃は下限額を使用して計算された最低額とする。
(注4)この利用に係る大型バスの運賃の割引はないものとする。
(注5)この利用に係る大型バスの料金は考慮しないものとする。
(注6)選択肢4について、バス会社は契約責任者の都合による旅行日程の変更を承諾したものとし、かつ、変更後の旅行日程が記載された乗車券について、当該乗車券を所持することなく旅客の乗車を認めたものとする。なお、この運送契約内容の変更回数は選択肢4による1回のみである。
〈運送契約成立時における大型バスの利用内容〉
・この大型バスは2日にわたる運送で宿泊を伴う利用である。
・この大型バスは旅客の宿泊場所の駐車場に宿泊駐車し、この大型バスの運転者は旅客の宿泊場所に宿泊する。
・この大型バスの2日にわたる運送の走行時間の合計は8時間である。
・この大型バスの2日にわたる運送の走行距離の合計は200キロであり、その走行距離には10キロの回送距離が含まれている。
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問題
国内旅行業務取扱管理者試験 令和4年度(2022年) 問51(国内旅行実務 問1) (訂正依頼・報告はこちら)
次の利用内容で運行する大型車の貸切バス(本設問において、以下「大型バス」という。)に関する次の記述のうち、正しいものを1つ選びなさい。
(注1)「一般貸切旅客自動車運送事業標準運送約款」によるものとする。
(注2)大型バスの運賃は、「一般貸切旅客自動車運送事業の運賃・料金の変更命令について(平成26年3月26日付 関東運輸局長公示)」によるものとする。
(注3)この大型バスの所定運賃は下限額を使用して計算された最低額とする。
(注4)この利用に係る大型バスの運賃の割引はないものとする。
(注5)この利用に係る大型バスの料金は考慮しないものとする。
(注6)選択肢4について、バス会社は契約責任者の都合による旅行日程の変更を承諾したものとし、かつ、変更後の旅行日程が記載された乗車券について、当該乗車券を所持することなく旅客の乗車を認めたものとする。なお、この運送契約内容の変更回数は選択肢4による1回のみである。
〈運送契約成立時における大型バスの利用内容〉
・この大型バスは2日にわたる運送で宿泊を伴う利用である。
・この大型バスは旅客の宿泊場所の駐車場に宿泊駐車し、この大型バスの運転者は旅客の宿泊場所に宿泊する。
・この大型バスの2日にわたる運送の走行時間の合計は8時間である。
・この大型バスの2日にわたる運送の走行距離の合計は200キロであり、その走行距離には10キロの回送距離が含まれている。
- 運転者の宿泊料はバス会社の負担である。
- 運送契約成立時の利用内容における時間制運賃を求めるための時間は10時間である。
- 運送契約成立時の利用内容におけるキロ制運賃を求めるための距離は190キロである。
- 1日目の運行日当日、契約責任者の都合で、この大型バスの運行行程にある駐車待機時間が1時間延長となる旅行日程の変更が生じ、走行時間の合計が9時間となった。この場合、バス会社は、旅行終了後の精算において、時間制運賃1時間分の運賃を追徴する。
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この過去問の解説 (3件)
01
この問題で正しいのは、
「1日目の運行日当日、契約責任者の都合で、この大型バスの運行行程にある駐車待機時間が1時間延長となる旅行日程の変更が生じ、走行時間の合計が9時間となった。この場合、バス会社は、旅行終了後の精算において、時間制運賃1時間分の運賃を追徴する。」です。
この記述は誤りです。
運転者の宿泊料は契約責任者の負担です。
※ガイド料・有料道路利用料・航送料・駐車料・その他旅客が求める特別な負担等も同様に、契約責任者の負担です。
記述は誤りです。
「この大型バスは2日にわたる運送で宿泊を伴う利用である。」とあり、宿泊を伴う場合、宿泊場所到着後及び宿泊場所出発前の1時間ずつを点呼点検時間とするので、時間制運賃を求めるための時間は12時間が正しい時間です。
記述は誤りです。
「この大型バスの2日にわたる運送の走行距離の合計は200キロであり、その走行距離には10キロの回送距離が含まれている。」とあり、キロ運賃は回送距離も含む走行距離に1キロあたりの運賃額を乗じて求めることから、正しくは200キロです。
記述のとおりです。
契約責任者の都合で、運行行程にある駐車待機時間が1時間延長となり走行時間の合計が9時間となっているので、バス会社は旅行終了後の精算において、時間制運賃1時間分の運賃を追徴することが出来ます。
※時間に関しては30分未満は切り捨て、30分以上は1時間に切り上げです。
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02
この問題で正しいのは、
「1日目の運行日当日、契約責任者の都合で、この大型バスの
運行行程にある駐車待機時間が1時間延長となる旅行工程の変更が生じ、
走行時間の合計が9時間となった。
この場合、バス会社は旅行終了後の清算において、
時間制運賃1時間分の運賃を追徴する。」です。
この記述は誤りです。
運転者の宿泊料は、契約責任者の負担です。
記述は誤りです。
宿泊を伴う場合は宿泊場所到着後及び、宿泊場所出発前の1時間ずつを
点呼点検時間とするので、時間制運賃を求める為の時間は
10時間と2時間なので12時間です。
記述は誤りです。
キロ運賃は回送距離も含みます。
正しくは200キロです。
記述の通りです。
契約責任者の都合で走行時間の合計が変更となったので、
バス会社は旅行終了後の精算において、時間制運賃1時間分の運賃を
追徴することができます。
※この問題の時間に関しては30分未満は切り捨て、
30分以上は1時間に切り上げです。
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03
この問題の解答は「1日目の運行日当日、契約責任者の都合で、この大型バスの運行行程にある駐車待機時間が1時間延長となる旅行日程の変更が生じ、走行時間の合計が9時間となった。この場合、バス会社は、旅行終了後の精算において、時間制運賃1時間分の運賃を追徴する」です。
運転者の宿泊料は契約責任者が負担します。
もしも問題文中にある「旅客の宿泊場所の駐車場」に駐車料金が発生したり、運転中に高速道路等の有料道路を利用して通行料が発生したりした場合、これらも運送に関連する経費としてすべて契約責任者が支払います。
時間制運賃を求める対象となるのは走行時間と点呼点検時間(バスのメンテナンスをするための時間)の総合計です。
バスを宿泊させる場合の点呼点検時間はバスが出庫する前、宿泊場所に到着した後、宿泊場所を出発する前、帰庫した後のそれぞれ1時間ずつです。
この問題の場合は点呼点検時間が1時間ずつ4回あるので、走行時間の8時間と合計して12時間が正しいです。
キロ制運賃の計算には回送のための走行距離も含みます。
この問題の場合は200キロが正しいです。
その通りです。
契約責任者の都合でバス(およびそのバスの運転者)の拘束時間が長くなっているので、バス会社は旅行終了後に追加で運賃を収受することができます。
これらの運賃計算等の約款が制定された背景には、バス運転者が十分な休養をとれなかったことに起因する死亡事故があります。
選択肢に悩んだときは、バス会社等の事業者や運転者の安全を第一に考えてみるのも良いかもしれません。
旅行業法の目的のひとつである「旅行の安全の確保」につながるからです。
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